「70年代西部劇」レッド・サン Shadow-sanさんの映画レビュー(感想・評価)
70年代西部劇
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三連休の中日に「映画でもみるか」とWebサイトを見ていたら目についたので見にいく事に。「何故今この映画なのか?アランドロン懐古か?」などと考えつつ鑑賞したが、正直、この役ではわざわざアランドロンである必要はなかったと思う。もちろん格好いいのだが、役が唯の悪役で、アランドロンが出てくるまでもない。せめて最後は三船敏郎やブロンソンと心を通じて潔く去っていくストーリーであったらアランドロンが演じる価値はあったかと思う。三船敏郎は、二人の大スター前に動じる事なくサムライを演じて日本人俳優の格好良さを見せてくれている。また三船敏郎が武士道を語るシーンが何箇所かあるが、そのうちのひとつに「これから日本も変わる。武士はなくなり、代わりに漁師や農民になる」とブロンソンに嘆くシーンがある。今の時代においてみると、道徳観や倫理観が薄れていくのを嘆いているように感じた。必ずしも西部劇で必要なセリフとは思わなかったが、これは真の日本のサムライを海外に伝えていくためのものであったのか?一方ブロンソンは、今見てもその男臭さが格好いい。自分が子供の頃に見た、男臭くて腕っぷしが強くてキザという、70年代の格好いい男の典型である。男臭くて格好いいという表現は適切でないのかもしれないが、それでも格好いいものは格好いい。映画のストーリーとしては、アクションシーン多くあり、ガンシーンあり、刀のシーンあり、荒野を颯爽と馬でかけるシーンあり、男の友情あり、難しい話なし、で素直に楽しめる映画だと思う。50年前の映画が映画館の大スクリーンで楽しめた事に大変感謝しています。
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