レスラーと道化師

劇場公開日:

解説

実在したロシア・サーカス界の花形スターを基に、栄光をめざす男たちの友情と生き様を描いたヒューマン・ドラマ。監督は「騎手物語」のボリス・バルネット、共同監督は「勇敢なる人々」(50)のコンスタンチン・ユージン、脚本は「三つの邂逅」(50)のニコライ・ポゴージン、撮影は「復活(1962)」セルゲイ・ポルヤノフ、美術はV・シチェルバクとB・エルドマン、衣装はM・ジューコワ、音楽はY・ビリューコフ、録音はV・ゾリンが担当。特殊撮影スタッフは撮影がI・フェリツィン、美術はN・ズヴォナリョフ、ポスター美術はM・マヌイロフがそれぞれ担当。なお、もともとこの作品はユージン監督作品として撮影が開始され、途中ユージンが病に倒れて急死したため、彼の友人であったバルネットが完成させたもの。

1957年製作/95分/ソ連
原題:Boryets i Kloun / The Wrestler and the Clown
配給:シネセゾン
劇場公開日:1995年5月13日

ストーリー

仕事を探してオデッサの町を歩いていた元レスラーのイワン・ポドゥブヌイ(スタニスラフ・チェカン)は、サーカスのポスターに惹かれ、入団を決意する。彼は途中で知り合った同じく入団を希望する道化師のアナトーリ・ドゥーロフ(アレクサンドル・ミハイロフ)と共にサーカスへ。ポドゥブヌイは体格を見込まれ採用され、一回は不採用となったドゥーロフもポドゥブヌイのはからいでなんとか採用される。ドゥーロフは初舞台ではやくも才能を発揮、観客の喝采を集めるが、古参の道化師エンリコの反感を買ってしまう。トルッツィ団長(B・ペトケル)の娘で空中ブランコ乗りのエステリーナは、父親の反対を押し切り、団員のオルランドと駈け落ちをする。彼らに力を貸した同じブランコ乗りのミミ(イヤ・アレーピナ)は病弱のため、出番のない日々を送っていた。ポドゥブヌイと彼女は恋人同士となる。ポドゥブヌイは町のレスリング選手権でデビューを飾る。ドゥーロフは嫉妬からエンリコがおしろいにまぜた石灰のため、失明の危機にさらされる。団長はエステリーナの替わりにミミを舞台に立たせる。しかし彼女は不慮の事故で命を落としてしまった。一年後、名声を確立したドゥーロフのところにエンリコがやってきて、自分の否をわびた。ドゥーロフは病に臥せる息子の看病をしていたため舞台に穴をあけ興行主から訴えられる。なんとか舞台に出た彼に息子の訃報が届き、エンリコに励まされる。ドゥーロフは役人を批判した風刺劇を演じたため町から追放され、ポドゥブヌイはペテルブルグの世界選手権に出場、フランス人レスラー、ブシェの不正行為に激怒し、試合放棄してしまった。一端は故郷に帰ったポドゥブヌイであったが、昔の仲間に再会、再びサーカスに戻る決意をする。パリの世界選手権でポドゥブヌイはブシェと再び対戦、これを破りチャンピオンになった。

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