「タランティーノ監督の嗅覚」レザボア・ドッグス 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
タランティーノ監督の嗅覚
今や〝伝説〟のタランティーノの監督デビュー作を初見。
広い意味でのギャングもの。
と思って観てたのですが、ラストになるまで何か違和感が消えないままでした。
色々と工夫を凝らした奇抜な展開は、この映画以降の作品でも数え切れないほどたくさんありますが、独特の会話と人物造形と間は今観てもまったく新鮮さを失っていないことに驚かされました。
違和感の正体、というより、私が勝手に感じたもの、それはたぶん〝色気〟なのだと思います。
LAコンフィデンシャルのキム・ベイシンガーとかLAギャングストーリーのエマ・ストーンのような裏社会ものによく出てくる超絶美女が登場するわけではありません。
ただ、ティム・ロスとハーベイ・カイテルを中心に、それぞれの男から匂い立ってくるものが、単なるプロ意識とか友情とかのありきたりの言葉ではどうにも表し切れないかぐわしさを帯びているように感じられるのです。
警察犬にしか感じることのできない〝草〟の匂いと同じように、タランティーノ監督にしか感じることができない〝男の色気〟みたいなものを映像化した、うまく言えませんが、そんな印象が強く残りました。
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2020年4月13日
琥珀さん💎お疲れ様です🙇
本作は、初公開時に観ました。大好きな作品ですが、レビューはまだ書いておらずです…オープニングのモーニング・トークとティム・ロスが作り話を練習する所が好きです。あとは音楽が最高ですね。…今、私的邦画史を巡礼の様に再観中です🙏