「クールでワイルド、クレイジー!」レザボア・ドッグス fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
クールでワイルド、クレイジー!
タランティーノの脚本家・映画監督デビュー作。
ただの映画じゃないなこりゃ、とんでもないぶっ飛び感満載。
マドンナ「ライク・ア・バージン」の曲解釈にあーでもない・こーでもないに始まり。舞台のようにくるっと場面が反転し、撃たれた「オレンジ」とそれを抱える「ホワイト」が集合場所に帰ってくる・・・。
「え、何をしたんだ?」と見ている方はあっけにとられ。
「宝石店強盗失敗」というメイン話を軸に、6人のメンバーのそれぞれの過去の話が枝付けされて行くのが。目を離せません。
今から27年前のインディーズ映画だけど、今見てもめっちゃクール。
いかした音楽が流れるのって、最近でもよくあるし。
途中誰が「警察の犬」だったのか、わかります。え、ここで種明かし?。ストーリー展開が、予想を裏切るのもブルっと来ます。
え、あんたかい。とびっくり。
終盤オレンジは誰に撃たれたのか、わかります。
そんな撃たれ方ってないだろうという。
場面展開が多いけど、それで事件の全貌がわかっていく様がうまい。
そして最後は「マジか!」の一言で、呆然自失。
こんな終わり方って。だけど、潔すぎて不快感はありませんでした。凄いなこの作品。
タランティーノの天才性をじっくり味わえました。
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