「十代を巧みに捉えた名作」理由なき反抗 keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
十代を巧みに捉えた名作
ストーリーのぎこちなさという嫌いはあるものの、ジェームズ・ディーンと言う存在だけがこの作品を名作と言わしめる所以で無い事がよくわかる。
親との価値観の違い、非行への憧れ、仲間という形だけのステータスと浅い友情、愛に飢えた心。
現在にも通ずる"若者の反抗"という一種の永遠普遍のテーマに対して、いや、それだけでなく十代という半人前の繊細な心情の全てに対しての多方面からのアプローチは素晴らしい。
これは誰もが通る、通って来た道だが、立派な大人がこれ程の理解を持って描くのは至難の技だ。
だからこそ、主題を的確に捉えたセリフの数々は深く心に響く。
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