「ドーソン高校」理由なき反抗 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ドーソン高校
崖っぷちで車から飛び降りるチキンレース。ディーンの若すぎる死とオーバーラップして、この印象が強く残りすぎるため、後半部分をいつも思い出せないでいた。
ジム、ジュディ、プレイトーの3人それぞれの家族との繋がりが微妙に面白い。ジムの父親はチキンと呼ばれてもしょうがないくらい小心者。ジュディの父親はいかにもアメリカの中流家庭の代表のような厳格さを保っている。プレイトーの両親は離婚・・・彼は自分が家出ばかりしてたことを悔いていた。
ディーンの一目ぼれのような恋の繊細な表情なんかも興味深いが、ミネオの純粋にディーンに惹かれていく過程の表現が秀逸だ。銃を盗んで・・・という件の描写は甘いが、孤独と焦燥を見事に演じている。作品の中でプラネタリウムが非常に重要な位置を占めていて、「地球の破滅は夜明けに訪れる」と言った会話がラストシーンに絡んでいく映像は素晴らしい。
プレイトーの反抗の理由なんてわかりやすいが、その他の不良たちの理由がさっぱりわからないところでタイトルの意味を何とか保っているような・・・
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