「【マクレガーの赤いジャケット】」理由なき反抗 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【マクレガーの赤いジャケット】
チキンレースの場面は、もっと長回しの印象があった。
その後に続く、罪を告白しようと逡巡する場面があったからだろうか。
ストーリーとしては、ジェームズ・ディーン演じるジムの家族の親と子、親同士、親と祖父母の価値観の対立と、少年や少女の葛藤・鬱屈とした様を描きながら、アメリカの伝統的な中産階級社会の揺れ動く姿を見つめている作品になっている。
それなりの年齢なのに高校生を演じてるのは今の日本も同じだなとか、もし、これをリメークする場合、警官に撃たれるプレイトーが有色人種だったらだめだろうなとか、余計なことも考えてしまった。
ところで、ジェームズ・ディーンの着ている赤いジャケットは、マクレガーのもので、昔、僕は、ジェームズ・ディーン・ファンの母親に、この復刻版をおねだりをしたことがある。
良いよと言われ、しめしめと思っていたが、レザーはダメと言われ、確か化繊かコットンのになって、少しガッカリしたのを覚えている。
「理由なき反抗」は映画製作当時だけではなく、ファッションは後々の世代まで注目されていたし、チキンランの場面は、大学の授業で映画好きの教授が、囚人のジレンマを説明するときに引用していたので、僕には思い出深い作品だ。
まあ、母親がジェームズ・ディーン・ファンというのが一番大きい気もするが…。
少し無理のあるストーリー展開もあるけど、ジェームズ・ディーンは、やっぱりカッコいいから減点は無しにしたい。
※ 今回のリバイバルで、通しでジェームズ・ディーン作品を3本観たが、分断に揺れ動く今の時代だからこそ面白いのではと考えさらされる映画たちだった。
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