「時代背景」理由なき反抗 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
時代背景
古〜い映画は、時代背景を学んでから観た方が、当時ウケた理由がわかる、ということを、「卒業」「小さな恋のメロディ」を観た際に、学んだ。なので、今回は、けっこう勉強してから、鑑賞。
もともとの原作は医師が書いた心理学の研究書「理由なき反抗 - 犯罪精神病質者の催眠分析」。面白くならないので、結局タイトルだけ残して、書き起こした話とのこと。
ロックン・ロールの時代、"不良" の時代。どこかに属したいと願いながらも、そうするのが怖いという若者の心。「ダーティー・サーティー 30歳を越えた大人は信用できない」という極端な若者中心主義の先駆け。本作の背景にはそうした時代背景がある。
主演したディーンさんは、自動車事故で24歳で死に、そのことで、青春のシンボルとして伝説になった。
反抗する若者たちのアイドルとなるもうひとりのアーティスト、エルヴィス・プレスリーは、この前年に発表した「ザッツ・オール・ライト」の大ヒットにより、一躍世界的大スターへの道を歩み始めた。
本作が公開された1955年とは、アメリカの反抗的な青春時代が始まった年。後を追うように世界中の若者たちが反体制という名の下に暴れ始めるターニング・ポイントになった年。
(以上は下記から引用させていただきました)
「理由なき反抗 Rebel without a couse 」1955年
セットが、「ああ、セットだなぁ」と感じる点など、さすがに古さは感じる。ただ、若者の悩みというか、迷走は昔も今も似たものだ。
おじさんが主演するのが当たり前だったという当時の映画界では、若者達が明らかに主演のこの映画は、さぞかし新鮮に映っただろうな。おかげで、今これだけ多くの青春映画を観られるのかな、と変なところに感謝でした。
満足。
CBさん、コメントありがとうございます。
心理学の研究書からタイトルを取ったことは知りませんでした。それとプレスリーはディーンに共鳴していたようです。簡潔明瞭にこの映画の特徴を述べられて、頷きながら読ませて頂きました。結果論ですが、青春映画のバイブルとも言えますね。