「不用意な暗示はサスペンス物の命取り」理由(1995) ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
不用意な暗示はサスペンス物の命取り
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冒頭の主人公の弁論内容が気になった。死刑制度で自分が当事者に
なったケースでどうするかと具体的に質問を受ける。
このシーンはおそらく何か目的がある。
これは主人公の家族が危険に巻き込まれるのではと。
次に捜査中のアゲインスト感、捜査の手抜き、ここら辺は捕まえた
刑事が真犯人かもとも思えるが、何かのミスリードかも。
だが面会した囚人は何かおかしかった。
面会室を出ていこうとした主人公をわざわざ呼び止めて、用意して
いたかのように自分から話していた。
ここからとんとん拍子で証拠品が出て、と話が早すぎる。
凶器、手紙、それだけで推定無罪が成立した。
青年が本当に無罪なら、延々と証拠探しや裁判闘争があるはず。
検死時の不自然な点もそのまま、ピースが揃っていない。
しかし簡単に無罪となって祝賀ムードになったので、無罪はブラフ
だと確認した。
主人公に囚人からの電話が入る。なぜ番号を知っていたか、そして
「We」のねらい通りと思わぜぶりに(これは自供に近いのだが)
話すのに、主人公はピンときてない。
(尺が残っているのは彼には分らないのはしょうが無いにしても…)
青年と囚人は刑務所内で接点がある。囚人が犯人しか知らない事を
青年から聞いていても不思議はない。
主人公が青年にはめられたのだと、気がついても良いのだが。
ここからは、何処まで主人公とその家族が酷い目にあるか、または
切り抜けられるのかということにハラハラする展開に。
ショーンコネリーの映画では珍しく、彼を上から目線で心配する
展開だった。
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