劇場公開日 1995年7月1日

「終盤に違和感はあるものの、良作」理由(1995) きーとろさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5終盤に違和感はあるものの、良作

2019年3月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

知的

法廷サスペンスではないので注意。裁判要素はありますが、論理的な議論等はありません。それどころかその辺りはかなり適当です。終盤はサスペンス的ですが、全体的にはミステリーに近いように思います。

黒人差別による冤罪を晴らす話と思いきや…。
最初は悪人だと思っていた人が本当はいい人なのかもと思えてきたり、無関係に思っていた人も絡んできたりと、展開がおもしろかったです。どうなるんだろう、とのめり込んで観られました。
凶器を探す場面が特に好き。ミステリーっぽくてわくわくしました。
主人公の立場が冒頭とラストで対照的なのもいいですね。
少し残念だったのは、落ち着いた雰囲気で進んでいく中、終盤で急にサスペンスアクションのような演出になること。違和感を覚えていまいちノリ切れませんでした。

エドハリス目当てのところもあったのですが、やっぱり凄かったです。クレイジーな役で、真に迫った仕草や感情の緩急のつけ方に圧倒されました。見ていて引き込まれます。
ショーンコネリーとのやりとりは緊張感があって良かった。2人とも『ザ・ロック』とは全く違った雰囲気でおもしろかったです。
スカーレットヨハンソンも主人公の娘役で出演していたんですね。全然気がつきませんでしたが、よく見ると面影ありますね。かわいかったです。
ローレンスフィッシュバーンも良かった。若い頃はこんなシュッとしていたんですね。キャラクター性が伝わってくる自然な演技で好きでした。

ストーリーに難しいところもなく、サラッと見られる良作です。

きーとろ