「恋は盲目で楽しい」リトル・マーメイド(1989) ともさんの映画レビュー(感想・評価)
恋は盲目で楽しい
客観的にみてると、アリエルがお花畑すぎてちょっと怖い。王子を見つめる瞳に狂気を感じる。一目惚れが重症レベルすぎて軽いホラー。
初恋ってこのくらい盲目だったなと甘酸っぱい気持ちになった。
自分を殺してでも身内を全て敵に回してでも、この人を手に入れたいと思い焦がれた経験がある人には刺さると思う。私はそういう経験があったので、なんとなく懐かしい気持ちになった。ない人は、アリエルに感情移入しづらいかもしれない。
そういう恋って、大抵あまり相手のことは見えてないのよね。アリエルもそうなんじゃないかなぁ。まぁ、「リトル」マーメイドだからね。美女と野獣が愛なら、リトルマーメイドは恋だと思う。
アースラが出てき始めてから一気に面白くなった。
「黙って男を立てて大人しくしてる受け身な女じゃないと男に気にいられないぞ、だから声は要らない」とアースラは言う。つまりは、自分を押し殺さないと恋は手に入らないぞ、と。
アリエルは、そうなのかもしれないと思って(かは分かんないけど)、契約を受け入れる。
なんか私も、相手に合わせ続けないと恋は実らないと思っていた時があったなと思って、感慨深くなった。
初恋は盲目だからこそ、ハッピーエンドで終わり過ぎるのが少し違和感。まぁあくまでも子どもでも観られるエンターテイメントな映画なのだなと思う。
アンダーザシーとパートオブユアハートは名曲!!最高によかった。
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