「家族再会」リオ・グランデの砦 文字読みさんの映画レビュー(感想・評価)
家族再会
1950年。ジョン・フォード監督。先住民族との戦いの最前線にいる騎兵隊指揮官のもとへ、生まれてすぐに別れた息子が士官学校で進級できずに一兵卒としてやってくる。別居中の妻も息子を追いかけてくるが、夫である指揮官とは南北戦争中のわだかまりが解けていない。期せずして家族再会となったところへ、先住民族の奇襲を受け、騎兵隊は討伐に出ることになって、、、という話。
親子関係、夫婦関係、といった家族にまつわるテーマと、新人教育、上下関係、という組織にまつわるテーマ、法と人情、南北対立、といった社会にまつわるテーマ、などが複雑さを表面化させずに丁寧に描かれている。名前の呼び方、軍隊の掛け声、合唱など広い意味での音響へのこだわりもすばらしい。人々が合唱に聞きいるいくつかのシーンには多様な感情が流れていて見事というほかない。
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