リアリティ・バイツ

劇場公開日:

解説

90年代に生きる、いわゆる″ジェネレーションX″の若者たちが社会の様々な現実に向き合う中で、本当に探し求めていたものに出会うまでを綴った青春映画。スタッフ、キャストとも同世代の若者たちが多く参加し、等身大の青春群像を描き上げている。MTV感覚と映画的センスを融合させた演出も見もの。監督・主演は米のTV界で活躍し、これが監督デビューとなる28歳の新鋭ベン・スティラー。製作は「ジュニア」などで俳優として活躍するダニー・デヴィートと、マイケル・シャンバーグの共同。脚本は、本作がデビューのヘレン・チャイルドレス、撮影はエマニュエル・ルベスキ。音楽はオリジナル・スコアをカール・ウォリンガーが書き、76年の全米一位のヒット曲となった、ザ・ナックの『マイ・シャローナ』を筆頭に、ビッグ・マウンテン、U2、レニー・クラヴィッツ、ダイナソーJr 、リサ・ロエブ&ナイン・ストーリーズなどの挿入曲が全編を彩る。出演は「愛と精霊の家」のウィノナ・ライダー、「生きてこそ」のイーサン・ホークほか。

1993年製作/アメリカ
原題または英題:Reality Bites
配給:UIP
劇場公開日:1994年12月10日

ストーリー

大学の卒業式で総代としてスピーチしたリレイナ(ウィノナ・ライダー)はその夜、男友達のトロイ(イーサン・ホーク)と夕食を共にする。彼女の離婚した両親(ジョー・ドン・ベイカー、スーザン・ノーフリート)がそれぞれの新しいパートナーと同席したため、晴れの日のはずが険悪なムードで終わる。TV局に就職したリレイナは、ルーティンワークに追われる日々にうんざりする。ルームメイトの親友ヴィッキー(ジャニーヌ・ギャロファロ)とドライブ中に衝突事故に遭った彼女は、相手がMTV編成局長のマイケル(ベン・スティラー)と知るや、ほのかに運命的な出会いを感じる。やがて、働きもせずバンド活動に明け暮れているトロイが仲間のサミー(スティーヴ・ザーン)を連れて、強引に4人で同居生活を始めた。リレイナの夢は、自分たちの世代を表現したドキュメンタリーを発表することで、彼女は恰好の被写体である仲間たちにビデオ・カメラを向け続ける。そんな折り、事故以来、会っていなかったマイケルが現れ、彼は話し込むうちにリレイナの素直な魅力に引かれる。いつしか抱き合う2人を偶然に見たトロイはマイケルを揶揄し、嘘の愛の告白で彼女を怒らせた。リレイナは番組の厭味な司会者グラント(ジョン・マホーニー)に、ドキュメンタリー・ビデオを放映するように頼むが、逆にクビを宣告される。落ち込む彼女を元気づけたトロイは唇を重ねるが、彼女は友達のままでいたいと言う。マイケルから本社の会議でビデオを審議する、と告げられたリレイナは、一方で就職活動に励むが、行く先々で拒絶される。マイケルからはTV局がビデオを買いたいという吉報が届けられた。だが、発表会で披露された作品は彼女の製作意図のかけらも残っていないほどズダズタに再編集されていた。マイケルは彼女に、自分もトロイのように妥協せずに生きたいが、実社会は厳しいと呟く。傷心の彼女をトロイがそっと抱きしめた。翌日トロイは演奏のために店に行き、リレイナは後を追う。その彼女の前に現われたのは、ニューヨーク.行きの切符を持ったマイケルだった。マイケルとトロイは、リレイナの前で対立するが、リレイナを置いて、トロイは父親の葬儀に赴くため、街を出る。リレイナはトロイを追って行こうとしたが、既に遅かった。しかし数日後、放心するリレイナの前に、今までとは全く違って正装した姿のトロイが現われ、リレイナを迎え入れた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0残念

2024年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

寝られる

萌える

ウィノナ・ライダーの魅力と、90年代の雰囲気を味わう為だけの映画です。他に見所が見当たらない若い子らが悪さしてごちゃごちゃして亀裂が入って最後修復する、みたいなお話です。 ビートルジュースやストレンジャーシングスでウィノナ・ライダーの虜になった人は必ず観るべきですが、それ以外の人は別に観なくても大丈夫です(笑)ただ個人的に、彼女の魅力はハリウッド屈指だと思うので、是非観て欲しいです😍 ただ退屈なので彼女を観ることだけに集中しましょう(笑)

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蜷川吝塀

5.0そもそも、自然派なら天文学は無かろう動物園でも行けば♥

2024年3月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

3.0非正規雇用がどんどん増えている今だと、日本でもっといい映画が作れそう

2021年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『暴力脱獄』の引用「俺は卵を50個食べれるんだぜ」が良かった。ジェネレーションXなんてのは良く知らないが、当時の世相が反映されていてわかりやすかった。アメリカと日本では不況時代がずれてはいるが、当時の日本でのフリーターの増加現象が似ているように思われます。それだけ考えてもハリウッド映画は時代を先取りしていて、日本は米映画を模倣しているだけなんだと痛感しました。  軽い気持ちで当時の世相を読むくらいの感覚で観るのが最適。世代の差がある人ならば、不況、失業等の社会問題に直面したことが無いと、きっとこの映画にのめり込めませんね。音楽的にピッタリくるせいもあるかな・・・他の世代にも媚を売っているような気もするけど。  ストーリーはドキュメンタリーを撮ろうとするウィノナを中心にしているが、マイケルが監督兼俳優だということを考えると、これこそがリアリティ・バイツの意味なのかもしれない。

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kossy

2.0"GAP"

2020年11月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

将来や人生、仕事のこともっと真剣に考えて生きろや、大学まで出ておいて。 結局は親の脛齧り"ジェネレーションX"世代って、大人になれない甘ちゃんな若者たち、個人的には次の世代、全く共感出来ずな感覚。 アパレルで店長まで、あの娘が一番マシかと思いきや、ヤリマン素振りでエイズを気に始める自業自得。 ゲイの彼をもっとフィーチャーさせるべき、大学馴染みの友人から三角関係に、ただの恋愛映画に収まった青春モノにしては凡作。

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万年 東一