「【"勇敢成るアフガニスタン戦士に捧ぐ・・”今作の当時の旧ソ連及びその後の、アフガニスタン及びロシア情勢を見通したと思える作品。人間って本当に過去の負の歴史を学ばない生き物だなあと思った作品。】」ランボー3 怒りのアフガン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"勇敢成るアフガニスタン戦士に捧ぐ・・”今作の当時の旧ソ連及びその後の、アフガニスタン及びロシア情勢を見通したと思える作品。人間って本当に過去の負の歴史を学ばない生き物だなあと思った作品。】
ー 今作品は1988年、ソビエト軍のアフガニスタン撤退と同じ時期に劇場公開されている。-
■タイのバンコクで静かに暮らしていたランボー。そんな彼の前に、元上官で唯一の理解者・トラウトマン大佐が現れた。
極秘任務としてアフガニスタンに潜入してほしいと言われるが、ランボーは依頼を断る。後日、大佐がソ連兵に拉致されたと知った彼は…。
◆感想<一部、映画と関係ありません。>
・現況下のロシアの非道なる行いを連日知る。彼の大国を統べる男は、国際法に違反しているのも関わらず、愚かしき非道なる行為を止めない。
・今作で描かれる旧ソ連の軍隊は、ランボーの活躍により、アフガニスタンから撤退し、ゴルバチョフによるペレストロイカにより、民主化を進めていくはずだったのに、今やロシアの現況は且つての時代より悪化している。
・今作の見所は、ランボーを第1作から今作まで、唯一支援するトラウトマン大佐がソ連に囚われ、それをランボーがムジャヒディンの戦士達と協力しつつ救出する迫力溢れたシーンの数々であろう。
- だが、当時私は今作シリーズをアメリカのプロパガンダ映画だろう、と勝手に判断して鑑賞しなかった。それはシリーズ最後まで続く。-
<だが、良く観ればランボーシリーズは決して戦争を美化する訳でもなく、当時の政治状況を巧みに脚本に織り込んでいる事が分かる。
何故に、このシリーズがアメリカの映画界から疎外されていたかは分かる気がするが、大衆はこのシリーズを指示したのである。
でなければ、同じ主人公で5作作ることは出来ないであろうと思った作品群である。
ダーティーハリーシリーズも、批判を浴びつつ、5作製作されたのである。
映画製作界の世間の評判を気にした対応と違い、民衆は正直なのである。
私自身も、少し反省した作品である。>
NOBUさんコメント有難うございます。
当時ソ連を悪役にした、ただの活劇アクション映画と思って観ていました。
ウクライナの現況により違うものが見えてくることを私も感じております。
幾つかの戦争映画の中に、リアリティを感じている新たな自分がいます。