劇場公開日 1982年12月18日

「この時のスタローンは野性的な美しさがあった」ランボー あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この時のスタローンは野性的な美しさがあった

2008年9月9日

泣ける

怖い

興奮

役者スタローンとして、ロッキーとこのランボーはやっぱりとても印象に残る。いまも色々なアクションスターがいますが、正直、このランボー第一作目でのスタローンほど圧倒的な存在感を出した人はいないと思う。個人的に、ブルース・リーを始めて見たとき以来の感動。(後では「グラディエーター」のラッセル・クロウと、「ボーン・スプレマシー」からのマット・デーモン、「007」のダニエル・クレイグが印象に残ってる。)

まだ特撮技術がうそっぽかった当時の映画で、この作品でスタローンは文字通り驚愕のノンスタントアクションを展開していきます。命がけといっても過言でないくらいです。その緊張感が彼の演技に磨きをかけたのか、ベトナム帰還兵で心を深く閉ざしている男の演技がとてもいい感じ。横顔にいい影があるんですね。この人は、個人的に(世間のイメージとは逆に)役柄がはまればかなりいい演技すると思ってます。

この映画のハイライトの一つはやっぱり塞がれた洞窟の中で、たいまつの火の燃え方をたよりに出口を見つけるシーン。当時、子供だったわたくしは、暗闇の最後に光をみつけてその場で膝からくずれて安堵するスタローンの演技に、泣きそうになりました。

あんゆ~る