「ランボーは乱暴じゃない!」ランボー ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
ランボーは乱暴じゃない!
いやー、懐かしい! スタローン若い!保安官も長官も見覚えありありだけど、今、何してるんだろう?
この画面の荒さと古臭さが、内容にマッチしていて、実に良い。 それでいて、今見ても見劣りがしない。しっかり引き込まれてしまう。うん、やっぱり名作だ。
初めて「ランボー」を見た時のことを思い出す。
予告編で見かけて、スゴいな〜とは思っていたが、当時はまだ学生だったので、お小遣いが少なく、映画館で観れなかった。テレビ放映で初めて見た時に、そのカッコよさに魅了され、2作目以降は必ず映画館へ出向くようにした。
「ランボー」と言えば、「ロッキー」に並ぶスタローンの金看板。正に名物キャラではあるんだけど、この1作目はちょっと毛色の違う気がする。
確かにメチャクチャ強い男ではあるが、ある意味被害者であり、逃げ回る逃亡者である。
痛快なアクション映画というよりも、ドラマ的な要素の方が強いと思う。
シルベスター・スタローンの、リアルで半端ないアクションに魅せられていたのだが、それだけではなかった。
今回見直して改めて思ったのは、この作品、ある意味戦争映画であり、反戦映画なんだな〜と。
ベトナム戦争の帰還兵に対する理不尽な対応、そして、彼らが抱える戦争の傷跡。身体であり、心であり、未だに戦争は終わっていなかった。
【ネタバレ】
今までは、保安官をやっつけてスカッとした気持ちの鑑賞後だったんだけど、今回はなんか連行されるラストシーンでモヤモヤした感じが残ってしまった。
そこに、あのエンディングの歌が流れてきた・・・
う〜ん、何とも言えない。
アクションのド派手さに魅了されていた今までだったが、今回は異様に切ない想いが強かった。
歳取ったからかな〜。