「楽しみ方がわからない」ランボー 英雄さんの映画レビュー(感想・評価)
楽しみ方がわからない
有名な映画なのは知っていたけど、今回初めて映画館で鑑賞した。
正直言うと最後のランボーの独白まで、どういう楽しみ方をしていいのかわからなかった。
帰還兵に対する社会の差別、PTSDの問題みたいなことが語りたかったのかー、というのがラストでやっとわかった。
いや、もちろんそれは再序盤でランボーがフラッシュバックに苦しむ描写で分かっていたことなんだけど、中盤から後半にかけてそれがわからなくなっていっていた、というのが正しい。
でもラストにランボーの慟哭を持ってきたことで、この見方であってるんだよね、と確認できた。
しかしそうであるならば、こんなに派手に戦わせて、戦場エンタメとして観客を楽しませようとする意味がよくわからない。
エンタメ映画としての中盤の派手な描写と、主張したいテーマの食い合わせが悪いんじゃないか?と思った。
エンタメとして楽しませるところは楽しませつつ、重いテーマもしっかり扱っている作品も世の中にはあることはあるけど、それってほんとに難しいことなんだなと思いました。
エンタメとしての前半部分も、特殊部隊帰りのランボーが戦う相手が田舎の自警団ってのも、相手がしょぼくて緊張感に欠けるなー、と思って冷めてしまった。
自分が単純にドンパチするアクション映画にあんまならないが大きいとも思う。
全体としてどういう楽しみ方をしていいのかわからない、というのが感想。
そう言った居心地の悪さを抱かせること自体が目的といわれればすごいけど、そういうわけでもないだろうし。。。
もちろん当時の社会背景がよくわかってない若造の戯言ですので、いろいろ見て学びたいなとかも思いました。
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