「重いテーマ」ランボー 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
重いテーマ
2以降の戦争アクションと違ってベトナム帰還兵の苦悩と米社会の病巣がテーマです。
ほぼ全編アクションシーンであるにも関わらず、ランボー先輩の内面が非常にリアルに描かれています。
ベトナム終結わずか7年後、国中に帰還兵があふれている状況で悪者扱いされていた彼らの心情をテーマにしているので本国ではまずまずヒットに留まったようです。
日本人には決して理解できない事情ですが、ディアハンターや地獄の黙示録。後年のプラトーンとは全く異なった手法でアメリカ人の問題点を告発しています。
という感想がいえるのは現在60代以降のベトナムを知っている世代だからであって、知らない若い人が「暴力警官ヒドイ」とかアクション映画の観点でしか評価をしえないのは仕方がないでしょう。
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