劇場公開日 1997年8月2日

「いろいろな形の自由」ラリー・フリント keitaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5いろいろな形の自由

2011年11月13日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

表現の自由とキリスト教的価値観を問う一作。
人種問題など世界的なものとは違えど、人にはいろいろな形の"自由"がある。 ハスラー誌を創刊したラリー・フリント波乱万丈の半生を通して、アメリカという国の自由をキリスト教や良識的価値観を絡めながら描いている。
ハスラーが俗悪か?キリスト教徒の偽善か?自分達の信念に反するものを受け入れることの出来ない宗教のもつ偏見を写し出している。 ウディ・ハレンソン、コートニー・ラブ、エドワード・ノートンそれぞれの主演キャストの熱演が光っている。 題材が余りにもエピソードに富んでいて半生を描こうとするあまりに一つ一つのエピソードに浅くしか踏み込めていない。(最後の最高裁のエピソードは例外。)
しかし、最終的には芸術的高みに作品を持ち上げている。
この作品は、1人の人間の半生のドラマという枠には収まりきらない。

keita