「ギャップが凄くて。。」ライフ・イズ・ビューティフル ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
ギャップが凄くて。。
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どんな状況でも明るく前向きに生きる主人公の姿はとても素敵だ。
息子の為にヤケにならず最後までゲームを続ける姿、最後まで悲しい思いをさせない
姿は理想の父親像だと思う。
また、こんな状況下でも妻に僅かでもいいから、自分の存在を示そうという姿勢も
男としてかっこいいと思う。
ただ、収容所の状況は映画よりもずっと悲惨だったろうし、
あの様な環境下で主人公の明るさが逆に異様にも見える事は否めない。
状況が状況だけに主人公のおちゃらけが収容所の悲惨さをある意味馬鹿に
している様にも取られかねないとも思った。
収容所の他の人たちが主人公に寛容だな思ったし、
気に触って怒る人が居ない事を、人の優しさが描かれている
と捉えることも出来るが、自分的には不自然に感じたのは
自分の心の狭さだろうか、
終始明るく振る舞う主人公が最後、銃殺されてしまう結末は
ある意味、順当なのかもしれないが、あそこまでおちゃらけて居るのなら
最後は家族揃ってのハッピーエンドが相応しい作品ではないかと思った。
前半のコメディ展開から後半の収容所の悲惨さへの落差が
個人的には追いつけない感じがあった。
しかし、少年に思いはまさにライフイズビューテュフルであろう。
これ以上にない父親の父親のあり方は少年の人生を美しく彩らせる
姿に違いない。
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