夜の人々(1949)のレビュー・感想・評価
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1949年。ニコラス・レイ監督。監獄を脱走して銀行強盗を働く3人組...
1949年。ニコラス・レイ監督。監獄を脱走して銀行強盗を働く3人組。金を稼いだらグループを抜けて裁判をやり直そうとしている一番若い男は、グループ関係者の娘に恋をする。強盗に成功した男は娘との恋を成就させようとするが、、、という話。
物語の展開はさほど珍しくはないが、まず、とにかく会話の流れがすばらしい。当初の感情や意図していた目的とは別のところにたどり着く会話。アイテムの使い方もかっこいい。煙草や銃といったよくあるアイテムもそうだが、すばらしいのは時計。「今何時?」と時間を聞くだけで二人の気持ちが通い合う。そして、主人公二人の顔がいい。とくにキャシー・オドネルの感情のない表情。行動と心が一致してない現代映画という意味で、ドゥルーズはこの作品を分析の俎上に載せるべきだったのでは。
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はぐれてしまった夜の人々
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