夜のアトリエ

劇場公開日:

解説

夜のパリを舞台に繰り広げられる、画家のジャンと彼をとり巻く女と男の関係を描いた一夜の彷徨物語。エグゼクティヴ・プロデューサーと製作はクララ・フォード、監督・脚本はこれが日本初公開のギイ・ジル、撮影はジャック・ブーモンディル、音楽はヴァンサン・マリー・ブーヴォが担当。出演はパトリック・ジュアネほか。

1987年製作/フランス
原題または英題:Nuit Docile
配給:コムストック
劇場公開日:1990年5月25日

ストーリー

画家のジャン(パトリック・ジュアネ)はある夜、パリのビガール広場からサン・マルタン運河、レ・アールへと渡り歩きながら恋人ステラ(クレール・ヌブー)に電話をする。彼にとってもはや愛は心を満たしてくれるものではなく、夜の電話が鳴り響く間、二人のかつての美しい思い出が蘇っては消えていく。彼は街をさまよいながら、自分にとって必要なものは何かと自分に問い続けた。その後ジャンは若い男娼ジャノ(パスカル・クラフ)と出会うのだが、ジャノの絵を描こうにも、ジャンには時間がない。そして、終わった愛を電話で語り続けるジャンの眼には夜のパリの風景が映る。彼がかける公衆電話のそばに「電話はあなたの生命を救う」という札が貼られていた。だがジャンの肉体はそこで崩れ落ちるのだった。

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