欲望(1966)

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

「情事」「太陽はひとりぼっち」などで知られるイタリアの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニが初めて手がけた英語作品で、アルゼンチンの作家フリオ・コルタサルの小説「悪魔の涎」を下敷きに描いた不条理サスペンス。若くして成功したファッションカメラマンのトーマスは、公園で密会する中年男性と美女のカップルを盗撮する。気づいた女にフィルムを渡すよう詰め寄られたトーマスは、彼女のヌード撮影を条件に同意するが、渡したのは偽のフィルムだった。改めて本物のフィルムを現像したトーマスは、その画像にどこか違和感を覚える。引き伸ばしてみると、そこには銃を持った男と、死体らしきものが写り込んでいた。第20回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。“スウィンギング・ロンドン”と呼ばれた1960年代イギリスの若者文化を捉えた作品としても知られる。

1966年製作/111分/イギリス・イタリア合作
原題または英題:Blow-up
配給:MGM
劇場公開日:1967年6月3日

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写真:Everett Collection/アフロ

映画レビュー

2.0映画終活シリーズ

2025年5月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

1966年度作品
カンヌ映画祭グランプリ受賞
ミケランジェロ・アントニオーニ
頑張って二作品目観ましたよ
やっぱ、ついて行けませんでした💦

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あきちゃん

4.5ヤードバーズのライブの場面が最高

2025年1月8日
iPhoneアプリから投稿

笑える

興奮

知的

デビッド・ヘミングス、いいですよねー。

『紅い深淵(サスペリア2)』のダリア・ニコロディとのコンビも最高ですが、
この独特のやる気のない感じ、アントニオーニ映画の雰囲気にもマッチしています。

抽象的な映画ですが、心に残るシーンも多いです。

特に中盤のヤードバーズ(!)のライブの場面で、
熱狂した観客にまじったヘミングスが折れたギターのネックを受取り、
嬉々として路上に飛び出すやいなや、「いらね!」と放り投げる場面、

あのくだりが大好きで当時何度も見返していました。

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movienoyuya

3.0アートだと思えば、まぁまぁ

2022年4月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

若手人気写真家が主役のこの映画。ふと公園で撮った写真に死体が写り込んでいて…と、写真に狂わされていくサスペンスなのかと思いきや、シュールすぎるエンディングに…。難解だが、映像が写真のワンカットのようで、60年代のイギリスファッションを愉しむのも、この映画の見方の一つなのかな🤔

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movie freaks

4.0不条理世界を描いた名作だのとの触れ込みがDVDに書いてあったので,...

2022年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

不条理世界を描いた名作だのとの触れ込みがDVDに書いてあったので,さぞやどうしようもない状況に置かれた主人公が大爆死するんだろうと思っていたら,全然別の方向だった.しかし優れた映画だった.主人公は写真家として成功しているし,ポストを欲しがる美女と性行為を楽しんでいるし,美術の収集にも余念がない.いくつかの不穏さは映し出されるけれど直接語られることもなく,ミステリのように進展した殺人事件についてもなすすべもなく終わってしまう.そして極めつけは最後のシーンで,何とは言えないけれどとてもしびれた.ボールを取りに行く演技をすることによって,空想の試合が現実のものになったのか.雑に解釈するなら,我々が現実だと思っていることも,空想の徒手空拳でしか過ぎないのであって殺人事件だとかいくつかのことは妄想でしかないとかそんなところだろうか.難解なシーンがいくつかあるけれど,構図やモノの特性を生かした映像美に魅せられて飽きることがなかった.

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ケ