劇場公開日:1967年6月3日
解説
「情事」「太陽はひとりぼっち」などで知られるイタリアの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニが初めて手がけた英語作品で、アルゼンチンの作家フリオ・コルタサルの小説「悪魔の涎」を下敷きに描いた不条理サスペンス。若くして成功したファッションカメラマンのトーマスは、公園で密会する中年男性と美女のカップルを盗撮する。気づいた女にフィルムを渡すよう詰め寄られたトーマスは、彼女のヌード撮影を条件に同意するが、渡したのは偽のフィルムだった。改めて本物のフィルムを現像したトーマスは、その画像にどこか違和感を覚える。引き伸ばしてみると、そこには銃を持った男と、死体らしきものが写り込んでいた。第20回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。“スウィンギング・ロンドン”と呼ばれた1960年代イギリスの若者文化を捉えた作品としても知られる。
1966年製作/111分/イギリス・イタリア合作
原題または英題:Blow-up
配給:MGM
劇場公開日:1967年6月3日
スタッフ・キャスト
- 監督
- ミケランジェロ・アントニオーニ
- 製作
- カルロ・ポンティ
- 原作
- フリオ・コルタサル
- 原案
- ミケランジェロ・アントニオーニ
- 脚本
- ミケランジェロ・アントニオーニ
- トニーノ・グエッラ
- エドワード・ボンド
- 撮影
- カルロ・ディ・パルマ
- 音楽
- ハーバート・ハンコック
受賞歴
第39回 アカデミー賞(1967年)
ノミネート
監督賞 | ミケランジェロ・アントニオーニ |
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脚本賞 | トニーノ・グエッラ エドワード・ボンド ミケランジェロ・アントニオーニ |