ユーズド・カー

劇場公開日:

解説

アリゾナ州の郊外にある2軒の中古車販売会社を舞台に、その凄じい競争ぶりと1人のモーレツ社員の破天荒な行動と恋を描くコメディ映画。製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグとジョン・ミリアス、製作はボブ・ゲイル、監督はロバート・ゼメキス、脚本はゼメキスとボブ・ゲイル、撮影はドナルド・M・モーガン、音楽はパトリック・ウィリアムス、編集はマイケル・カーン、製作デザインはピーター・M・エイミソンが各々担当。出演はカート・ラッセル、ジャック・ウォーデン、ジェリット・グラハム、フランク・マクレー、デボラ・ハーモン、ジョー・フラハティ、デイヴィッドL・ランダー、マイケル・マッキーンなど。日本語版監修は野中重雄。イーストマンカラー、スタンダード。1980年作品。

1980年製作/アメリカ
原題または英題:Used Cars
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1980年11月22日

ストーリー

アリゾナ州フェニックス市。ニューディール中古車販売株式会社の社長ルーク(ジャック・ウォーデン)は、高齢でしばしば心臓発作を起こしている。その部下ルディ・ラソー(カート・ラッセル)は、ハンサムで口が達者、カー・セールスに抜群の才能を示し稼ぎ高NO.1を誇っていた。彼は、いつか上院議員になることを夢みており、選挙資金となる6万ドルを目指して職務にはげんでいた。ジェフ(ジェリット・グラハム)は、セールスより、自分を売り込む事に執着、婦人相手となると特にハリキルのであった。そして、ベトナム帰りの黒人の修理士ジム(フランク・マクレー)は、ちょっぴり頭がおかしく、ひたすら寝る事しか考えていなかった。このニューディール会社とは車道を隔てた真向かいに、ライバルのロイ・フュークス中古車販売会社があったが、この社長ロイ(ジャック・ウォーデン二役)は、ルークの実弟だ。にも拘らず、毎日猛烈な宣伝競争を展開させていた。ある日、社長のルークが、ルディ達の前で突然心臓マヒを起こし息を絶ってしまった。困ったルディらはルークが長期のバカンスに出かけたことにし、ルークの名目で自由自在に車を売ることにする。こうしてルディ達の宣伝作戦が開始され、テレビの電波をジャックするなどロイ達のドギモを抜くが、そんな頃、10年間消息不明だったルークの娘バーバラ(デボラ・ハーモン)が突然出現した。事実を知ったバーバラは絶望のあまりルディ達全員を解雇してしまう。しかし、父の後継者として会社の実権をにぎった彼女は、ロイ達の妨害にあい、誇大広告を出した罪のヌレギヌを着せられてしまう。一方、クビになったルディは、フットボール賭博で勝ち、6万ドルを手にしていた。が、バーバラの危機を知り、その難関を通り抜ける目的でその金をすべて使いはたす。以前から、ルディはバーバラが好きだったのだ。バーバラの会社が全長1.6kmの車を保有している、という既成事実をデッチ上げるために、彼は250台の車と学生ドライバーを集め、アリゾナの大平原を大突進するのだった。(コロムビア映画配給*1時間53分)

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0このドタバタ感のバイタリティに圧倒される

2020年10月27日
PCから投稿

80年、スピルバーグに近しいジョン・ランディスが撮った「ブルース・ブラザーズ」と同じ年に、同じくスピルバーグに見出された逸材ロバート・ゼメキスが撮った監督作。初期作ゆえの青さや未熟さを覚悟して紐解いてはみたものの、結果的に目を見開くばかりの面白さと役者陣のバイタリティ、そして隅まで詰まった遊び心に関心しっぱなしだった。少し先の未来、80年代の終わりになって、ゼメキスが「BTTF」シリーズを世に放つことを考えると、車をモチーフにしている点で共通性が高いし、冒頭の浮遊しているかのような看板代わりの車両にもデジャブ感を覚える。さらにはクライマックスにおびただしい数の車が荒野を激走する趣向には、どこか「PART3」の一場面を思い起こさせたりも。ハイウェイを隔てた2つの中古車販売店がやりあう競争原理、資本主義をテーマに、これら社会的な要素を素っ頓狂なコメディにまで昇華させていく才気は今見ても鮮烈だ。

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牛津厚信

4.0笑える〜あっぱれB級映画

2022年12月29日
iPhoneアプリから投稿

カーアクションお見事です。
はちゃめちゃなので、日々のモヤモヤを笑い飛ばせます^_^

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jiemom

2.5中古車販売合戦

2022年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

兄弟が経営する二軒の中古車販売店が、通りを挟んで競い合っていた。
主人公(カート・ラッセル)はストリッパーを呼んだり、過激なキャンペーンを展開していた。
ドタバタコメディだけど、ラストの250台もの車が荒野を疾走するシーンは素晴らしい。
これを撮りたかったのかな。

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いやよセブン

2.080'sアメリカらしいバカ映画

2016年5月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

今となっては豪華なスタッフが揃ったB級コメディでエンターテイメントな何でもアリの娯楽作で陳腐な雰囲気満載。

心臓の悪い爺さんとのカーチェイスの斬新さに天才過ぎる犬の演出は愛らしいし笑える。

ラストはとんでもない数の車での西部劇的演出も痛快だがチョット長くて飽きる場面も少々。

つうかK・ラッセル含めて死体遺棄の罪で捕まるデショ!?

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万年 東一