怒れ!力道山
劇場公開日:1956年10月31日
解説
力道山を主人公に心暖まる人間の善意とフェア・プレーの尊さを謳歌しようという明朗スポーツ篇。「花の運河」の棚田吾郎のオリジナル脚本を「復讐侠艶録」の小沢茂弘が監督、「野郎ども 表へ出ろ」の西川庄衛が撮影を担当する。主な出演者は、力道山のほか「妖蛇の魔殿」の田代百合子、「地下鉄三四郎」の小宮光江、「緑眼童子 (二部作)」の星美智子、「野郎ども 表へ出ろ」の早川雪洲、その他、杉狂児、佐々木孝丸、益田キートン、植木基晴。お馴染みのプロレスラーたちが大挙出演する。
1956年製作/82分/日本
配給:東映
劇場公開日:1956年10月31日
ストーリー
子供達の人気者力道山の控室から、ある日、貫一少年が小型のチャンピオン・ベルトを盗み出す。だが小児麻痺の友達晃にやるためと判り、力道山は早速、晃を見舞い元気づけるが、姉の悦子はひがみから彼に喰って掛る始末である。その頃、彦根市体育館落成記念に力道山は大橋代議士に招かれたが、主催する赤岩興業の社長敬介に不快を感じ中座。帰途、暴漢に襲われた米川老人を助け出す。老人は娘康子と共に小児麻痺学校の愛光学院を経営していたが赤岩や大橋らは、学院に出される市の補助金を使い込んでおり、近づく選挙のため、穴埋めに苦心していた。力道山は試合を終えると直ぐ学校を訪れ、テレビとファイトマネーを全部寄附し皆を感激させた。だがアメリカから強敵レッド・ドラゴンを迎えての試合は引分け、大阪で第二戦を約束するが赤岩達は、力道山が力士時代からの恩人大橋の口ききでこの興行を引受ける。悦子からの謝罪状に喜んで見舞に赴いた力道山は、彼に歩み寄ろうと努める晃の姿に思わずかけ寄って抱き上げる。力道山は悦子と晃を大阪の試合に招待。だが帰途、康子から大橋らの悪事を聞いて怒り、ドラゴンに勝ったら当日の収入を全部くれと赤岩にいう。大橋も悪事露見で幹事長から立候補辞退を申込まれ、絶体絶命。ドラゴンに巨額の報酬を約束する一方、横浜のキャバレーに力道山を呼び寄せ、子分に襲わせる。力道山は一味を叩き伏せるが左腕に負傷しかし子供のためにとリングに上る。手に汗して見守る少年達や赤岩一味の眼前で、ドラゴンの反則にも力道山は遂に勝つ。彼を殺そうとした一味も警官に逮捕。乱れ飛ぶ花束の中に力道山は微笑する。
スタッフ・キャスト
-
力道山力道山
-
中里悦子小宮光江
-
中里晃大川昌幸
-
杉野京次郎杉狂児
-
杉野貫一植木基晴
-
水野房子田代百合子
-
大橋弘吉早川雪洲
-
赤岩敬介佐々木孝丸
-
簑島善次増田順二
-
米川幸雄小島洋々
-
米川康子星美智子
-
山田先生萩京子
-
秋山記者益田喜頓
-
芸者福助稲植徳子
-
吉岡マネージャー外野村晋
-
永本プロモーター斎藤紫香
-
石黒三平萩原満
-
子分山本山本麟一
-
子分A関山耕司
-
子分B日尾孝司
-
子分C西家正晃
-
児島豊蔵河童六十四
-
記者A北峰有二
-
記者B片山滉
-
記者C高原秀麿
-
記者D南川直
-
ハンス・メッガーラッキー・シモノビッチ
-
ジェフ・スロットヴィクトル・スタルヒン
-
九州山九州山
-
藤田山藤田山
-
駿河海駿河海
-
阿部阿部
-
芳の里芳の里
-
ユセフ・トルコユセフ・トルコ
-
通訳友野博司
-
刑事A岩上瑛
-
刑事B菅沼正
-
案内役久保一
-
アナウンサー杉本隆平
-
ちんどん屋の娘近衛秀子
-
学童記者A原国雄
-
学童記者B杉山元機
-
学童記者C野崎剛士
-
学童記者D田村喜作