モンテカルロ殺人事件

劇場公開日:

解説

ヨーロッパの社交場モンテカルロに展開する珍妙な殺人事件の騒動を、8大スターの競演で描いたミステリーコメディ。60年製作の『Crimen』を元に、チャールズ・シャイアー、ナンシー・マイヤーズ、スティーヴ・クルーガーが脚本を執筆、本作がデビュー作となるユージン・レヴィの監督でリメイク。製作は「キングコング(1976)」のディノ・デ・ラウレンティス。撮影は「アマルコルド」のジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽は「スリー・オブ・ハーツ」のリチャード・ギブスが担当。出演は94年3月4日に急死した「クール・ランニング」のジョン・キャンディ、「カーリー・スー」のジェームズ・ベルーシ、「ラスト・ショー2」のシビル・シェパードほか。

1993年製作/アメリカ
原題または英題:Once Upon a Crime
配給:東宝東和
劇場公開日:1994年4月16日

ストーリー

ローマ発モンテカルロ行きの列車に5人のアメリカ人が乗り合わせていた。無一文のカップル、フィービー(ショーン・ヤング)とジュリアン(リチャード・ルイス)は2人を引き合わせたダックスフントのナポレオンを、莫大な懸賞金目当てに持ち主まで送り届ける途中。けちなセールスマンのニール(ジェームズ・ベルーシ)は妻マリリン(シビル・シェパード)を連れての旅行中で、モンテカルロのルーレットに一攫千金の夢を託していた。ギャンブラーのオージー(ジョン・キャンディ)はニール夫妻に、素人はルーレットに近づくなと忠告し、ナポレオンをフィービーとジュリアンから奪おうとするが失敗した。列車が到着し、フィービーとジュリアンは飼い主の富豪マダムの邸宅に向かうが、そこで彼女が殺されているのを発見する。慌てて逃げた彼らは現場にスーツケースを忘れ、取りに戻ると死体もケースも消えていた。メイドと執事の証言で2人はボナード警部(ジャンカルロ・ジャンニーニ)に逮捕されて拘置所行き。一方、ニールとマリリンはカジノでスッた帰り道にマダムの死体入りのケースを拾い、こちらも拘置所行き。2組のカップルに連絡先を教えていたオージーが捜査線上に浮かび上がり、彼は犯行時刻は妻エレナと一緒にいたと供述したが、彼女はジゴロのアルフォンソ(ジョージ・ハミルトン)と浮気の最中だったことが判明。結局彼も拘置所へ入れられ、ついに全員が容疑者に。ところが、すったもんだの末に逮捕された真犯人は、メイドと執事の2人だった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0殺人事件に遭遇!

2021年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 軽快なコメディ、こういう映画は楽しい。フィービーとジュリアンの偶然のカップルも良かった。中でもフィービーが徐々に役者になったかのように警察の尋問に嘘をつきとおすところや、ニール(ジェームズ・ベルーシ)とマリリンがバラバラ死体の入ったスーツケースを捨てる珍道中は笑ってしまった。

 いい俳優を揃えたおかげで単なるドタバタにはならず、しっかりとまとまったコメディになっていたところが評価できます。

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kossy