「馬の精神科医?」モンタナの風に抱かれて りかさんの映画レビュー(感想・評価)
馬の精神科医?
私は人間なので他の動物のことはわからない。
人間にしか感情が無いように思いがちだが、皆立派に感情を持ち合わせている。
トラックから身を挺してグレースを守って重傷を負ったあの馬は人間不信になったのだろうか。獣医でさえ安楽死しか選択肢が無いと判断しているにもかかわらず、断固拒否したアニーの判断は正しかった、とラストでわかる。
アニーは、気が強くて思ったことを相手の気持ちお構いなしにズバズバ口に出す性格である。雑誌の編集長を務めるキャリアウーマンでもある。夫とグレースの三人暮らし。
可愛い愛娘グレースも負傷し右脚切断という大変な事態となってしまった。
グレースが受けた傷は、身体だけではない。
精神面にも深く傷跡を残してしまっていたのである。
グレースを元のように明るい朗らかな子に戻したい、その為にはあの馬を元通りにしないと。
必死に馬のことについて調べ行き着いたのがモンタナのトム。来てくれないので、グレースも連れて出向いて行くこととなった。
トムは忙しいからと、なかなか話に乗ってくれないが、次第にみてくれるようになり、心を通い合わせられるよう様々なことを試み調教していく。
そんなトムに縋る思いで心の内を話していくグレース。母のアニーは頼もしいトムに恋心を抱いていた。
だんだん馬がトムの言うことを聞くようになった。
トムもアニーに恋していた。
が、夫のロバートがやって来る。
気づかれていないようで気づいていたロバート。
とうとうグレースが以前のように馬に乗ることができた。
喜ぶロバートとアニー。
トムもロバートも男らしく潔い。
アニーは‥?
というか、アニー、どうしたんだ?と感じていた。
自宅の庭ですよ。
田園地帯なのでね。
引き綱をつけての毎日のお散歩。子供たちはもちろん乗り回していました。
3年たって僕の仕事がとても忙しくて家に帰れなくなったので、近くの観光牧場にあげました。
りかさんへ
再びのコメントありがとうございます。
なるほど、りかさんからの再返信で、確かにこの映画は2作品分の内容を持っていたと気付かされ、その結果、私は消化不良を起こしていたようにも思えてきました。
こちらの方こそ、これからも宜しくお願いいたします。
りかさんへ
コメントありがとうございました。
少女の母親は、家庭でも職場でも、行き当たりばったりに対応する人間像には見えなかった。しかし、その割には、職場放棄の件でもそうでしたが、事前に調べてはいたものの、馬の再生が娘の再生に繋がるとの確信への心の推移が、長尺作品の割には充分ではなかったことが、小生の感動性を薄めてしまったような印象でした。
作品毎に、りかさんのレビューも楽しみにいたしておりますので、今後とも宜しくお願いいたします。