「これが集大成 これが頂点」モダン・タイムス 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
これが集大成 これが頂点
この作品からメッセージ性が強烈になって、アメリカ国内で非難を浴びるようになります。
前作「街の灯」はペーソス寄りで、このあと「独裁者」「殺人狂時代」「ライムライト」「ニューヨークの王様」と問題作続くので、これがスラップスティック的、いわゆるチャップリン的シャシンの集大成です。
話の構成も刑務所とシャバを行ったり来たりしながら工場、造船所、デパート、ショーパブと舞台が目まぐるしく変わり、テンポが良いという次元を超えてアクロバット的な高速展開にロマンスが絶妙に絡んでゆきます。
ラストの唄と踊りとパントマイムは最早神業です。凄すぎて泣きそうです。
初めて歌舞伎を見る人には「勧進帳」か「助六」を勧めるように、初めて先輩の映画を観る人には「モダンタイムス」でしょう。
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