「1番ピーター・ウィアーらしい作品」モスキート・コースト 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
1番ピーター・ウィアーらしい作品
とても懐かしい作品です。
公開当時はアカデミー賞にノミネートされる一方で、未開の地に入り込み神の様に振る舞う主人公の姿に批判が相次いで結局は失敗作のレッテルを貼られてしまいましたが、個人的にはこの監督が一転して追求して来た[異文化との衝突]が一番色濃く出ている作品だと思っています。
豪州時代の『誓い』『危険な年』『ピクニック・アット・ハンギング・ロック』から米国に渡って制作された『刑事ジョン・ブック目撃者』と続いて来たその姿勢もこの作品での興行的失敗からその後は『いまを生きる』『グリーンカード』『トゥルーマン・ショー』と、よりハートウォーミングなモノに変わっていったのは少し残念でなりません。
この作品の中でジャングルの中に浮かぶ冷氷機を空撮で捉らえる場面が数回ありますが、自然を破壊する行為に対して神が怒りを示している様に感じたのは考え過ぎなのだろうか?
あの当時リバー・フェニックスはその繊細な演技から将来がとても楽しみな役者さんでした。
それだけに若くして亡くなったのがとても残念でなりません。
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