「戦争における青春群像」メンフィス・ベル Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争における青春群像
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総合85点 ( ストーリー:80点|キャスト:75点|演出:85点|ビジュアル:85点|音楽:70点 )
戦争映画だが若者たちの姿を描いた爽やかな青春劇でもある。最後の任務を果そうとドイツに飛び、傷つきながら帰還を果そうと奮闘するメンフィス・ベルとその乗員たちの生き様と行方に引き付けられた。
乗員は同じ部隊に所属する兵士ではあるが必ずしも友人同士というわけでもない。任期が終われば本国の故郷にばらばらに帰り、もう二度と会うこともないかもしれない。
しかし任務を果すために集い力を合わせて生き抜こうとする場面が観られる。大空にドイツ軍戦闘機が飛び交う。迎撃を受けて次々に落伍していく味方の姿に、その死を悼むと同時に次は我が身かと死を感じざる得ない。続いて高射砲の攻撃を受けて損害が拡大していく。空での敵味方の飛び交う飛行機の映像とB17内部での乗員の描写が現実的で質が高くて緊迫感があった。
CGの無い時代に第二次大戦時代の飛行機が飛ぶ姿が見られるだけでも素晴らしい。たまに特撮がそれとわかってしまう部分もあるが、全体として映像は良く出来ている。
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