ミラレパのレビュー・感想・評価
全1件を表示
チベットの聖者ミラレパの伝記的作品
チベットの聖者ミラレパの半生を、現代に転生したミラレパとその師という設定(?)を起点として、ドラマが展開してゆく。(偉大な聖者とその師の生まれ変わりにしてはちょっとお粗末な存在感であるという気がするが)
内容的には、監督自らの解釈が特に存在するわけでもなく、現代とミラレパの生きた時代との出来事がシンクロする表現手法以外には、一般的に伝えられているミラレパの半生を淡々と描いている。
特別、名作とも、カルト的名作とも言えるほどの作品ではないが、チベットの偉大な聖者ミラレパの伝記的作品をイタリアの有名な監督リリアナカヴァーニが製作した作品ということで、貴重な映画であると言えるかもしれない。チベット仏教に興味のある人にとっても、一度は目にしておきたい作品であるとも思える。
また、悪人正機説を体現するような(厳密には完全に悪人というわけではなく、親を思う気持ちが高じるあまりに悪業をなした、という感じではあるが)聖者がこの世に存在したことを知るという意味においても勉強になる作品。
10年以上前にダヴィングしたものを整理中に鑑賞した。現時点ではなかなか手に入りづらい作品である。DVD化もされていないようである。(鑑賞手段は選択肢がなかったのでDVDになっています)
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全1件を表示