未来世紀ブラジルのレビュー・感想・評価
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ラスト20分の怒涛の展開に覚悟せよ!
前から気になっていたギリアム作品を初めて視聴。
独特のガジェット。
管理社会を皮肉った世界観。
先の読めないストーリー。
等、後発のギリアム作品にも見て取れる要素満載で作品に没入できた。
しかしなんせ尺が長い。
その為か中盤のカーチェイスシーンでは睡魔が。。
しかしそれらを乗り越えてのラストがとにかく凄まじかった!
センセーショナルなビジュアルの連べ打ち。
夢と現実が混同した映像は、CGに慣れきった今の目で見ても強烈でクラクラした。
そしてあのエンディング。
完璧だ。
大半の時間がラスト20分の為の壮大な伏線だったと捉えてもいい。
それくらい濃密な映像体験だった。
鬼才の頭の中を覗きたい人にオススメ。
イヤな夢をみる感覚
映画に対し、求めているものは 人それぞれ違うかもしれません。
しかし、未来世紀ブラジル を映画以外の方法で作ってみろ!と言われれば、無理なのかな と思います。
だから、求めるものがこの映画になくても、未来世紀ブラジル そのものは、映像以外の方法が無いと私は思っています。
この映画は、たまに見るイヤな夢 をそのまま脳みそから抜き取り、再生した様な映画です。
なので、イヤな夢を見たいとき に観ると良いと思います。良い気分にはならないと思います。
私のこの映画を見た後の感想は
「イヤな夢 見ちゃった。」です。
このレビューは印象を3つ選べるのですが、
選べるような項目がありません。ただ、難しい映画ではないと思います。
最後に好きか嫌いかを言わせていただきますと、好きです。他人のイヤな夢を見れた気になれます。
サイエンスフィクション
サイエンスフィクションは、サイエンスファンタジーではない。
メトロポリスに始まり、ブレードランナーなど数多くのサイエンスフィクション映画が作られていますが、スターウォーズやアベンジャーズのようなサイエンスファンタジー作品とは、一線を画すジャンルであることは間違いありません。
今作でもその当時を風刺し、警笛を鳴らすような描写がたくさんありました。今のまま技術が発展していった未来を描くことで、我々の住む現代をテーマにすると言うとてもユニークなジャンルです。正解というものはないだけに、違和感だらけの映像の中に時折、見え隠れする風刺に印象付けられます。
私たちは、デジタル映画の発展でサイエンスファンタジーに触れることが多くなっているため、サイエンスフィクションに眠る意義をつまらないものとしてみてしまいます。最近では、dennis VilleneuveやGillermo del Toroの作るサイエンスフィクションが世界ではトップだと思いますが、映画ファンはそれを求めていない傾向があるのです。文学的に価値の高いサイエンスフィクションをしかるべき方法で見ることが難しいのが現実です。
しかし、この作品にもたくさんあるように、ユーモアを取り入れたり、かっこいい映像を取り入れることで、視聴者との距離を埋めるような努力もされています。みられてなんぼの映画なので、まずは
エンターテインメント、そこにテーマや風刺でさらにユーモアや意味を持たせられたらいいのでしょう。
映画ファンの人は観てみてください!この作品から着想を得たたくさんの映画のオマージュが思い起こされるので、それだけでも楽しいです!
142分の間、自分は一体何を見せられたんだ・・・?
142分間自分が何を見たのか。
分からない。全く分からないんだ・・・。
どこまでが夢でどこまでが現実だったんでしょうか。
いやそもそも現実だとか夢だとか、どうでも良かったのか?
何も分からない・・・。
ただただ圧倒されるだけでした。
この映画についていつの日か答えを得られる日が来るのでしょうか。
今の自分に分かったのは「映画って何でもありなんだな」ということだけです。
絶対に観るべき
この映画は知的な人間でないと理解不能です。
その点で言えば「出来の良くない映画」かも知れません。
それに人生経験が浅い、若しくは単純に生きて来た人間には何がテーマかも理解出来ないかと。
実際、初めて観た時は中学生でしたが当然ながら全く意味不明でした。
そういう敷居の高い映画ですが、テーマが理解出来れば自分の人生にシンクロするシーンが多く出て来ます。
どうする事も出来ない世界への抵抗と疑問を問い掛ける深い内容です。
レビュー
自分的にはあまりハマらなかったが、世界観は面白いと思った。というか、1984(原作)に近いし、そのパロディ的なやつなのかな?時間の長さが苦にならなかったことを考えると知らずのうちにハマってたのかもしれないし…なんとも感想が難しい映画。笑
正直に感想を言いますと、話を全体で考えると今の自分にはあんまり理解...
正直に感想を言いますと、話を全体で考えると今の自分にはあんまり理解できなかった。終わった後に自分なりの解釈と他人のレビューを読み、そこで少しこの作品の面白さが理解できた感じです。ただ、作品の世界観は面白いが超長い。笑
最悪のクリスマス
テリー・ギリアムの風刺が効いたブラックなコメディ。登場人物全てに皮肉が効いてる。
物質的的豊かさを求め精神の自由は無く、マニュアル通りに人々が動かされる完全管理社会で夢の中の女に固執し翻弄される男の話。
劇中のセリフ「逃げるんだ。何処へ」そういう意味ではある意味でハッピーエンドなのか。
85年当時描いた未来の姿、秀逸なアートデザインとテストピアな世界観は圧巻。イマジネーションの力は無限だ。
評価5の映画史上最高傑作10選+α
2001年宇宙の旅
惑星ソラリス
ブレードランナー
未来世紀ブラジル
ミツバチのささやき
ブリキの太鼓
時計じかけのオレンジ
裸のランチ
ウンタマギルー
ナウシカ
もののけ姫
ストレンジャー・ザン・パラダイス
バグダッド・カフェ
ドゥ・ザ・ライト・シング
※わたしの評価の基準
期待通りで3、期待しすぎで普通でも3、期待せず予備知識もなく面白かったら3、それ以上なら4、それ以下なら2。
よっぽど酷いと1。
期待を裏切る良さがあれば4だし、完全に裏切られるほど期待を遙かに超えてたら5です。
ダイスキ
この映画のサントラCDを聞きながら。沢山笑えて、夢のようで、音楽がとても素敵。モンティパイソンチームというだけで、盛りあがります。
ああいうダクト、日本の病院にもある。
怖くて悲しいけれど、大好きな映画です。
反権力を描いてる所は大好き
熱狂的なファンがいるというカルト映画
夢のシーンのチープさや、ロココ調の紗がかかった絵作りは、カルト映画らしいなぁーと思わせる。
コーエン兄弟の「ビッグリボウスキ」のようだった。
映画の解説は、珍しくウィキペディアに詳しく記載してるのでそちらを見ると良い…
主人公の俳優さんが、全然主人公らしくない人相で、入っていけなかった。
この人、007 トゥモローネバーダイで敵役やってたんだけど、そん時はすごい良かったんだよなぁ
しかもRONINにも出てて、デニーロと共演してる。
あの反権力側のボーイッシュな女が良かった。あの巨大なトラックに乗って、早く一緒に逃げろ!権力から逃げるんだ!と感情移入。
映画会社の意向で作ったハッピーエンドバージョンもいいが、
バッドエンドのオリジナルラストの方がキレ味があるし、より批評的だ。
そしてデニーロ
彼が出ると、途端に安堵。
彼がいるから、最後まで観れた…
いなけりゃ結構きつい…
役柄的にもとても頼りになるデニーロはやはり最高だ。
デニーロは権力側のジャック役をやりたがっていたってエピソードが、何か良いね。
この映画、自分にはいまいちハマらなかったけど、反権力や反政府的な物語はドンピシャだった。
情報省というのが、日本でもすぐにでも出来そう。監督の先見の明だろう。
その情報省がミスで1人の男を殺してしまい、真実を追う男と、権力との闘いとなる。
監督曰く、この映画の政府がテロを利用する様は、正に現代のアメリカが、テロを理由に戦争する様とそっくりだ、と。
今も昔も、権力ってのはそういうもの。
だからおれは権力は嫌いなんだよな…
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夢と現実が交錯していく作品でも傑作とされている作品。もしかしたらこの手法もエンディングも当時は画期的だったのかもしれない……でも、
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以外の言葉では全く表現できない作品だった。誰かこの映画のみどころを教えて。
80年代SF
私のテリー・ギリアム初体験は当時公開してた「12モンキーズ」だ。
当時私は10歳くらい。ブラピ目当てに見たがタイムループの難解さやディストピアにあくせくしながらも、切ないラストシーンは今だに鮮明に覚えている。
映画評論家の町山さんのとある談にて登場したり、新作が発表されたりと興味が湧いたので鑑賞。
昨今の私が敬愛する特撮監督さん方がたくさんの影響をこの映画に受けたろうなと、原点を観た感動と、監督の頭の中のイメージを鮮明にとても細かくしかも手作り感たっぷりに映し出され感銘を受けた。
もちろん監督と以外のクリエイターさん達とのケミストリーあってこそなんだろう。
やっぱりラストは切なかったが(最近観たジュード・ロウ主演映画がまんまだったな)、だからこそラストの壮観は胸に残ってる。
個人的にダクトやスチームパンク好きなのでコンセプトデザインに大変大変萌いただいた。
クリエイターさん達のプロフェッショナルさと少しのユーモアと遊び心、最高の贅沢だった。
1990年代初頭にレーザーディスクで最初に手に入れた中の1枚。決し...
1990年代初頭にレーザーディスクで最初に手に入れた中の1枚。決して楽しい気分にさせてくれる映画ではないので、何度も繰り返して観たわけじゃなかったんですが、強烈な印象が残っている映画です。当時衝撃を受けて「バトル・オブ・ブラジル」という映画製作の内幕を描いたドキュメンタリー本まで買って読んだことを思い出しました。約30年越しに再見して、様々なシーケンスが後の様々な映像作品に引用されていることが伺えました。確か「レトロフューチャー」って言葉もこの映画からだったんじゃなかったかな?
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