「【初鑑賞時には、何だか分からないが、物凄い熱量に圧倒された作品。テリー・ギリアムは寡作の監督であるが、歳を重ねて作品を鑑賞すると、凄い拘りを持った監督であることが良く分かるのである。】」未来世紀ブラジル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【初鑑賞時には、何だか分からないが、物凄い熱量に圧倒された作品。テリー・ギリアムは寡作の監督であるが、歳を重ねて作品を鑑賞すると、凄い拘りを持った監督であることが良く分かるのである。】
■20世紀のどこかの国。
管理で、雁字搦めの情報局の小官吏・サム・ライリー(ジョナサン・プライス)の慰めは、ヒーローになった自分が天使のような娘と大空を飛ぶ夢想に耽ることだった。
ある日、善良な靴職人がテロリストと間違われて処刑される。
未亡人のアパートを訪れたサムは、そこで夢の中の娘と出会う。
◆感想
・初見時には、大学の友人で、映画館の息子及び友人達と、”レーザー・ディスク”で鑑賞したのであるが、物語の50%程度しか内容が分からず・・。
ー で、テリー・ギリアム=難解な映画監督という図式が、脳内に刻み込まれた。-
・唯一、覚えているのは、管理社会に背くがごとく、動くタトル(ロバート・デ・ニーロ)である。
が、彼は覆面をしているため”アレ、ロバート・デ・ニーロじゃないの?””いや、違うんじゃね?”等と言っていたモノである。
■久方ぶりに鑑賞して驚くのは、1985年の製作である、今作の近未来感の出来栄えの凄さである。
更に言えば、その後の情報統制社会を見越した作品構成である。
<今作から数十年後に「テリー・ギリアムのドンキ・ホーテ」を劇場で鑑賞し、貫禄タップリなジョナサン・プライスを見た際には、感慨深いモノがあった。
テリー・ギリアムは寡作の監督であるが、歳を重ねて作品を鑑賞すると、凄い拘りを持った監督であることが良く分かるのである。>
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