「完璧なストーリーのロードムービー」ミッドナイト・ラン かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
完璧なストーリーのロードムービー
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主演ロバート・デ・ニーロ本人が一番楽しかった役というだけあって、相棒のチャールズ・グローディンともどもノリノリ演技を見せてくれます。
【ストーリー】
元刑事のジャックは、保釈金金融会社から仕事を請け負うフリーランスのバウンティハンター(かっこいい設定)。
マフィアの経理をしていたデュークが保釈中に姿を消した。
彼に金を貸していた社長から、捕らえて裁判所に連れてこいとの依頼を受け、颯爽とその捜索におもむく。
だがデュークにはマフィアのセラノ、FBIのモーズリー、そして金融会社の社長がこっそり別口で依頼した同業者のマーヴィンからそれぞれ追いかけられていた。
持ち前の頭脳で彼らをうまくだまくらかし、ジャックはデュークを連れて逃げまわるのだが……。
ジャックとデューク、そしてそれを追うマフィア、FBI、同業のハンターたちとの粋な会話もだまし合いもポップで楽しく、ことごと逃げようとするデュークとそれをいちいち捕まえるジャックの追いかけっこもやはりコミカルでおかしい。
徐々に心が通じあい、しんみりした空気の中で二人が最後にかわす厚い友情と爽やかな別れ。
タイトルの『ミッドナイト・ラン』は「真夜中の簡単な配達仕事」の意味。
混乱した絡み合いがすべてきれいに片付くラストは見事!
ダニー・エルフマン作曲の軽快な音楽に彩られた、最初から最後まで、笑って怒って泣いてほほ笑んで観られる、お気楽なアクションスリラー・コメディ映画です。
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