「イエズス会」ミッション Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
イエズス会
当時、映画館で見せられたのを記憶している。イエズス会と国民国家の相克について描く。先住民に対して行われた一連の支配と残虐行為が主題というよりも、当時のイエズス会が立たされた矛盾と苦悩を、起こった惨状と共に記憶に留めようとしているように思える。勉強になる。
コンピューターに頼れぬ80年代における画力、冒頭の殉教者が十字架に括られ川を流され、滝に落ちる迫力に生々しさを感じる。広い画角で多数の演者が参加した終盤の戦闘シーンは、結末は逆だが、七人の侍を想起させられた。修道着と剣を腰に挿したデニーロが侍に見える。キレるリーアム・ニーソンを期待してしまうのは現在病か?2人とも印象的な最期。そして何よりもジェレミー・アイアンズが役にハマっていて、映画に説得力を持たせた。
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