ミッションのレビュー・感想・評価
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キリスト教という名の侵略
滝がすごい!
その滝から落ちるシーンもすごい!
原住民の役者?もすごい!!
なんとまーすごいロケだなーーーと
それにしても
イエズス会
日本も布教といいつつ侵略されてたらしいけど…
戦い、戦争、人殺し
クリスチャンとしては
この辺を突っ込まれると
弁明に詰まるのよね…
腹たつのり
2023年3月5日追記
今日モリコーネの映画観てきた
これもモリコーネだったんだ!
すごくて震えた…
けど、気づかず観てたのが恥ずかしい
【”神は愛の筈だったのに・・。”18世紀の南米でイエズス会宣教師達と、南米原住民、スペイン人、ポルトガル人らが夫々の責務を果たそうとする姿をエンニオ・モリコーネの美しくも切なき楽曲で彩った作品。】
■18世紀の南米奥地。
スペイン人、ポルトガル人による奴隷政策が進むなか、イエズス会は原住民への布教活動に励み、ガブリエル神父(ジェレミー・アイアンズ)は音楽により原住民と、心を通わせ、安住の地を築いていた。
ある日、奴隷商人のメンドーサ(ロバート・デ・ニーロ)が弟殺しの罪を背負ってかの地にやってきて、ガブリエル神父の下、原住民と暮らすようになる。
だが、そこに法王の使いとしてやって来た枢機卿が、禍を齎す・・。
◆感想
・今から30年以上前の映画にも関わらず、今作は圧倒的なスケールを誇る歴史大作で有る。
・前半は、ガブリエル神父ら、イエズス会宣教師達が苦労しながらも音楽により原住民と徐々に心を通わせ、彼らを神の信者にしていく過程が描かれる。
ー 若きリーアム・ニーソンが宣教師役で出演している。後年「沈黙ーサイレンスー」でも宣教師を演じていた事を思い出す。-
・後半は、そんな安住の地にやって来た法王の使いである枢機卿が、スペイン領、ポルトガル領の線引きをし、ポルトガル領となったガブリエル神父(ジェレミー・アイアンズ)と原住民の安住の地は、戦地になってしまう悲しき光景を映し出す。
<南米での奴隷政策が色濃くなってきた18世紀の時代を背景に、政治と宗教の摩擦をリアルに描き出した作品。信念を貫こうとする宣教師達の夫々の熱い思いが哀しくも印象的な作品である。
エンニオ・モリコーネの美しくも哀愁を帯びた数々の楽曲が今作に彩りを齎している作品でもある。>
マン氏は見習え
壮大で迫力のある映像にマイケル・マンの「ラスト・オブ・モヒカン」と比較してしまう、本作から学ぶ全てがあるようにマイケル・マンは誤魔化しのショボい映像と単に娯楽大作として甘んじる為体。
愛を貫くジェレミー神父と力で守るデ・ニーロ神父、何方が正しいのか?分かっているのは互いの無力さと犠牲になる罪の無い原住民、神の存在意義よりもイエズス会を含めた入植者である白人の傲慢さが全ての原因。
今や親父アクションの代名詞リーアム・ニーソンはスコセッシの「ギャング・オブ・ニューヨーク」から「沈黙-サイレンス-」の前にこんな役をやっていた驚き。
デ・ニーロが髭モジャで格好良い反面、ラストに活躍することも無く意気消沈。
伝道とは
「ミッション」を辞書で調べたら、伝道、布教、とあった。この映画はズバリ、キリスト教を知らない人たちを勧誘する活動を描くわけだ。
キリスト教って、きれいな絵と賛美歌で攻めてくるからズルいよなぁ。何描いてあるか、何て言ってるかわからなくても、うっとりさせる効果がある気がする。モリコーネ作曲の「ガブリエルのオーボエ」は、まさにそう。天から光がさしてくるような、天使が降りてくるようなイメージ。音楽でジャングルの民の心をつかんだガブリエル、ぐいぐい欧米化を進める。冒頭で十字架に磔にされて滝に落ちていく伝道師は、アプローチを間違えたのかな。(どうやって撮影したのか、すごいドキドキしてしまった)
純朴で、教えられたことを素直に吸収していく南米の民と共に、ユートピアを築いていくガブリエル。平和で美しい世界。しかし、清らかな気持ちで布教するガブリエルたちと反対に、組織としてのイエズス会は彼らを切り捨て、ユートピアは壊されてしまう。
信仰を第一に、不戦を選ぶガブリエルと、現実を第一に、戦いを選ぶロドリゴ。グアラニー族と共に、どちらも滅んでいく。何も悪いことしてないのに、遠いところから渡ってきた強い力に、なす術もない。生き残ったグアラニー族の子供たちは、より奥地へ逃れ、子々孫々に「絶対によそ者を入れてはならぬ」と言い伝えたのではないだろうか。
モリコーネの音楽は南米の楽器も挿入し、エキゾチックな雰囲気も醸し出している。劇中、合唱の場面があったが、もしかして当時の南米にハーモニーはなかったのかも。彼らは和声を知って、衝撃だったのではないか? そういう意味でも、この映画の音楽は威力があると思う。
イグアスの滝
ロバート・デ・ニーロが主役なのかと思っていたけど、やっぱりこの映画ではジェレミー・アイアンズ。そしてリーアム・ニーソンも脇を固めていて、見所いっぱい。
イエズス会の布教活動と、ポルトガルとスペインの領土争い。この三者がイグアスの滝の上の部族を悲劇に追いやってしまう。改宗なんてそう簡単にはいかないと思って観てたけど、意外にも原住民語をペラペラと喋っていたし、コーラスや楽器なども練習できていた。エンニオ・モリコーネの曲も南米の民族音楽ぽい雰囲気を醸し出していました。
結局はポルトガルに土地を委譲する形を取らざるを得なかったが、メンドーサと2人の神父は戦うことを選択する。平和は愛によって導かれると頑なだったガブリエル(アイアンズ)だけはガラニー族の子供たちと教会で祈り続ける・・・
戦いは一方的。ポルトガル軍とスペイン軍がイエズス会を追放するため、原住民を殺しまくる。これが歴史の真実なのだろう。痛ましい。残虐だ。こうやって南米各地に領土を広げたのだと思うと、重苦しくなってしまう。こんなことなら、裁判のシーンでガブリエルが人狩りや奴隷売買を訴えればよかったのに・・・と。
イエズス会
当時、映画館で見せられたのを記憶している。イエズス会と国民国家の相克について描く。先住民に対して行われた一連の支配と残虐行為が主題というよりも、当時のイエズス会が立たされた矛盾と苦悩を、起こった惨状と共に記憶に留めようとしているように思える。勉強になる。
コンピューターに頼れぬ80年代における画力、冒頭の殉教者が十字架に括られ川を流され、滝に落ちる迫力に生々しさを感じる。広い画角で多数の演者が参加した終盤の戦闘シーンは、結末は逆だが、七人の侍を想起させられた。修道着と剣を腰に挿したデニーロが侍に見える。キレるリーアム・ニーソンを期待してしまうのは現在病か?2人とも印象的な最期。そして何よりもジェレミー・アイアンズが役にハマっていて、映画に説得力を持たせた。
力作
エンターテイメント的要素も満載で、主人公二人の相対する分かりやすい設定もよかった。こうして英雄伝説が生まれるのか? 後半は「七人の侍」的でもあり。受ける迫害の理屈は違うが、ラストは「島原の乱」的でもあり。
本作でも大国の思惑に翻弄される人たちが悲しすぎる。
とてもよかった
高校生の時に映画館で見たのだけど、うっすらとした川や滝の映像以外ほぼ何も記憶にない。クライマックスの合戦は壮絶で、戦争映画のようだった。枢機卿だったか、教会の偉い人が滝をどうやって上るのかと思って見ていたら、川をくだって楽々と到着していた。遠回りルートだったのだろうか。
良作だがまだ白人視点
総合:75点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
昔から政治と宗教は結びつき、政治は他民族と植民地支配に宗教を利用し、宗教は勢力拡大のために政治を利用する。フランシスコ・ザビエルもスペイン王に日本の植民地化についての情報を送ったと言われている。
しかし一部の現地で布教活動をしている者にとってはそんなことはどうでも良く、自分の宗教観と信念に基づき行動をする。追い詰められても命を懸けて行動をする神父たちと先住民の行動は、この時代のこの地域に数多くあった悲劇のたった一つに過ぎないが、やはりこうして映像で観ると実感がわいて面白い。
だが気になる部分もある。こうして欧州の支配に立ち上がる人々の主人公はやはり白人なのだ。しかもわずか3人だけの白人だ。実際には立ち上がった大多数は先住民なのに、その先住民たちは名前すら出ないままにやられ役として死んでいく。現地の王も時々出てきた少年も、先住民の中の1人扱いに過ぎず、名前も呼ばれないままに白人たちに付き添っているだけ。先住民の歴史でも白人視点の歴史は映画化されても白人中心視点でろくに人間扱いされていない。本来はこの先住民を人としてしっかりと描く必要もあると思うが、イエズス会に心ある人々がいたという結論で終わってしまっている。先住民は当時の白人たちからはもちろん、映画の中で制作者側からも獣とたいして違わない扱いが最後まで変わらなかった。
この思想は映画界では1990年の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』まで変わらない。この作品で初めて先住民の1人1人に名前がつき、それぞれの性格と行動が個々に作品内で表現され、1人の人間扱いを受けられるようになる。
イエズス会の伝道者は偉大だというお話。宗教大っ嫌いな私にはやはりさ...
イエズス会の伝道者は偉大だというお話。宗教大っ嫌いな私にはやはりささらず。歴史的政治事情も絡み、お話もちょっぴり難しい。
弟や、さらには先住民を殺しまくったデニーロの罪はあんな簡単に許されるものか?最後はもはや英雄扱い。
最初の布教で磔、滝落ちで殉教した人がかわいそすぎる。自分のたった一つしかない命を捧げるの、もうやめようよ。
長年、神の名の下に
ぎょうさん殺してくれましたな…。
遠い国々の都合の為に、回心させられたり、奴隷にされたり、殺されたりする南米先住民の方々。
彼らのしきたりを笑うなら、お偉いさんが暑い中でも頑張って被っている、似合いもしない白髪の巻き毛ヅラはもっと滑稽。
賛美歌に限らず、美しい音楽は言葉や文化の壁を超える世界共通語だと実感しました。
武力は勿論、無抵抗の信仰心を持ってしても守れなかったけれど、愛に溢れた理想郷で、少なくともMendozaの魂は救われたのでしょう。
Liam Neesonが出てるとは知らなかったのでびっくり。
多くの撮影スタッフがアメーバ赤痢に苦しむ中、Robert De Niroは感染せず。
エンドクレジット後にも映像があります。
観ても観なくても良いようなものですが。
漫画「君たちはどう生きるか」とのシンクロ
映画(録画)を見た同じ日、偶然、漫画「君たちはどう生きるか」を読了してました。漫画「君たちはどう生きるか」の中で後で主人公と友達になる、いじめられっ子の浦川君のエピソードがあります。浦川君をいじめるいじめっ子に仕返しをしてくれようとするクラスメイトが現れ、いじめっ子をこてんぱんにしようとするのですが、いじめられっ子の浦川君はそれを止めます。一方映画「ミッション」でデニーロ演じるロドリゴが自分の弟を殺してしまったことに対する自分への罰として重荷(がらくた)を運び続け、谷間を登ろうするシーンがあります。周りがもう十分だ、として重荷のロープを切り離してもロドリゴは納得せず、自ら重荷のロープを体にふたたび巻き付け、谷間を登って行きます。その先にはかつて自分が奴隷商人として生け捕りにしたインディオたちの集落があり、そこにたどり着くわけですが、重荷を運び続け疲労困憊でいるロドリゴに対し、インディオたちが取った行動は。。。この後の場面と漫画の浦川君とのエピソードがシンクロして泣けました。この映画の主人公は神父のガブリエルではないか、というコメントを見かけましたが、この映画の主人公がロドリゴである理由はこの場面にあると思います。あと、この映画のテーマ曲ともいえるエンリオモリコーネの「ガブリエルのオーボエ」がすごく良い。この映画を見ようと思ったきっかけはこの曲にあります。事務所でBGMでかかっていたこの曲がこの映画の曲だと気づき、観てみたいな、と思っていたところに偶然にもBSでやっていたのでした。この曲は本当に英語のtouch(感動させる)という単語がぴったりきます。こころの琴線に「触れる」という言葉と重なり合う感じです。ずっと前の映画ですが、なんとなくキリスト教が絡んで食指がうごかなかったのですが。。。食わず嫌いはよくないですね。
神ってなんだ!?と問いたくなる
ロバートデニ―ロの演技、役に成りきる凄さを感じました。
滝を登ってまで布教する必要はないんじゃないかな、その必要性はわかりませんでした。
スケ―ルの大きな映画だろうと期待して観たので、それは満たされました。
音楽が素敵で、見終わってからも口ずさんでます。
ネッラファンタジア
冒頭の磔滝落としの印象しか無かったが
音楽と歌。楽器製作まで。
イエズス会の布教に翻弄されるガラニ族が不憫。
全編土地の砂土で黄色っぽい
デニーロが主役というよりジェレミーアイアンズの方が主役っぽい。
リーアム・ニーソンが既にここで宣教師を演じてる。
ポルトガル、スペイン、教会、イエズス会の関係性。
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