「昔と今の感じ方の違いを再確認」未知との遭遇 sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
昔と今の感じ方の違いを再確認
中学時代、初めて自分の意思で観に行った映画。
断片的に覚えていたが、全体のストーリーはすっかり忘れていた。
というよりも、当時「正直なんのこっちゃ」と思った記憶がある。
一緒に観に行った友人の手前「訳わからん」とは言えず、第一種接近遭遇がどうだとか、第二種とか、第三種は直接会うやつだとか、アインシュタインの相対性理論ではどうのこうのとか、「スクリーン」や「ロードショー」で書かれていたようなことを言い合って、スピルバーグの映画を観たという気分に浸っていたような気がする。
今回、改めて観て、やっぱり「なんのこっちゃ」と思った。思ったが、それは、純粋にスピルバーグたち、製作者の「未知の宇宙人たちと直接コミュニケーションが取れたらすごいロマンだよね!」という熱量が、自分にはそこまでないのだなということなんだと思う。
映画の中では、宇宙人たちは、少なくとも第二次世界大戦中くらいには訪れていて、なおかつ、音階や映像イメージを直接送りこみながら、友好的な姿勢を見せているということが繰り返し描かれる。
でも、やっぱり、急にこちらの生活を脅かすような関わり方をしてくるものは怖いし、目撃しただけで日焼けって、どれだけ紫外線が強いんだよって思ってしまうし…。そう思ってしまうところが、今一つノレないところなんだろう。
出てくるコンピュータ類など、当時の先端的な物なのだろうが、今見ると、ずいぶんアナログで、レトロフューチャーな雰囲気があって、おもしろかった。
そっか、ナビもなかったんだ、GoogleEarthもまだないんだと思って観ながら、この間のテクノロジーの進歩は、ものすごいなと再確認した。
こうして、昔と今の感じ方の違いを楽しむのもまた一興。