「濡れ衣を着せられる恐怖」見知らぬ乗客 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
濡れ衣を着せられる恐怖
関わりたくもない事件に一方的に巻き込まれ、濡れ衣を着せられる恐怖を描いた、秀逸な映画だった。古い映画にしてはテンポよく進んで面白い。
アルフレッド・ヒッチコック監督の演出も上手い。犯人の男が主人公の恋愛相手の妹を見るときに流れる、遊園地での殺人を思い起こさせる音楽。最後のメリーゴーランドの回転の激しさが、主人公の逼迫した状況と重なる。こういった演出が映画をさらに盛り上げていた。
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