まぼろしの市街戦のレビュー・感想・評価
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理屈で観てはだめですね。
この手のカルト映画?
正に映画.COMで知って、興味が湧き観てみたのですが、簡単に言えば、「滑稽な舞台劇を映画にしてみました。」という感じですか?
人の居なくなった街に精神病患者が、出てきて好き勝手し、爆弾解体しに来た主人公が右往左往する話で最後は、彼らに感化されて仲間入り。
展開はのんびりで、終始、街の中での乱痴気騒ぎが続くので、若干中弛み気味。
そもそも軍隊側の人間の行動もおかしい上に(意図的なのか?)オーバーアクションの演技でやはり舞台劇の印象です。
狂気の境目は、どこなのか?と言った 主旨で、戦争の狂気を皮肉っているのでしょうが、私の感覚ならば、精神病患者も大概な訳です。
勝手に騒ぎ、街が元に戻りそうになったら病院に舞い戻る。そして窓から出る旅が一番美しいって、やかましいわ!(笑)
なんと言うか一番の被害者は、普通に街に住む住人じゃないですか?兵隊に追われ、街に戻れば病人達に街を荒らされ、その病人達は、なに食わぬ顔。
深ーいメッセージがあるのでしょうが、(笑)私の観た感想は、こんなものです。
よかった
90年代の映画秘宝のオールタイムベストのムックで、確かベストテンに入っていたような記憶があり、ずっと見たかった。そんな極めて高い期待のせいか、のんびりした内容で眠くなってしまった。
精神病院の人たちが街に出て騒ぐのだけど、無害な狂人たちで全く狂気を感じなかった。ヒロインの女の子がとてもかわいらしかった。
奇想天外なアイデアに優れた戦争映画
大戦の最中、街全体が爆破されるために住民が逃げ出したのだが、精神病院の患者たちだけは街に残った。その患者たちが街を占拠したあとに、爆破を阻止しようとする一人の兵士と、何千もの敵軍の兵士たちが街に入り、てんやわんやの大騒ぎに...。
この作品は、物語の基盤となるアイデアの素晴らしいこと。そして演出に、戦争をする連中を馬鹿にしたかのような皮肉を込めた視線があること。そして、ストーリーテラーのような役割をする、街を救いにきた一人の兵士の存在、と、いろんな意味でメリハリの効いた内容なのが、この作品の面白さだ。そして、精神病院の患者たちを演じた役者たちが、製作当時のフランス舞台界の名優ばかり、という点も作品の恪をグッと上げている。
戦争映画でありながら、一遍の優れた童話のような、爽やかな読後感があるこの作品は、今一度再評価されてもいいと思う。
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