真夏の夜のジャズのレビュー・感想・評価
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なんて贅沢な一日
ルイ・アームストロング、チャック・ベリーにモンク。ジャズ素人の私でも知っている錚々たるメンバー。チャック・ベリーが、バック・トゥー・ザ・フューチャーでマイケル・J・フォックスが見せた通りの動きをしていて嬉しかった。
ルイ・アームストロングや女性ボーカル達(名前を知らなくてごめんなさい)の歌声は、テレビ越しでも揺さぶられるような歌を聴かせてくれる。音楽が好きとか仕事としてとかではなく、もっと根本的なところで音楽と結びついている人達なんだろう。
真夏の一昼夜を、こんなところで過ごせたらなんて贅沢だろう。当時の街や観衆の様子をみられるところも楽しい。
ジャズ映画としては地雷映画。これはJAZZではない。
池袋の文芸坐辺で見ているが、余り印象に残っていない。
セロニアス・モンクが『ブルー・モンク』を折角演奏しているのに、ヨットの映像はなかろう!
あっと言う間の13:20で終わり。
間に入る楽団はチコ・ハミルトンの練習風景かなぁ。多分、フルートを吹くは エリック・ドルフィーだと思う。
白人のソロ場面は多いが黒人の主役を削って、アニタ・●デイはなかろう。
白人の女性にはフルコーラス歌わせているのに。
ジョージ・シァリングとダイナ・ワシントンは良いが、何で聞いている観客ばかり写して、ダイナ・ワシントンの歌をきちんと聞かせて、見せてもいない。
兎も角、白人の演出家だと思うが、ジャズをサビのメロディーの部分で判断している。
そもそも、JAZZはジャズ喫茶で難しい顔をして聞くものではないが、見ている西洋系の人達は全く、音楽に溶け込んでいない。身体を揺らして、スイングするだろ!!って思う。喫茶店で難しい顔して聞くのは『ブルックナー交響曲第9番』辺りが良いと真面目に思う。
チャック・ベリーはロックじゃないの?
つまり、白人の皆さんへ
『みんなでバッハ聞くのやめてたまにはブラックミュージックでも聞きましょう』と言っている。だから、こう言った。ロックロール系のブラックミュージックなら白人はのれる。
やっとこさ『エリック・ドルフィー』が出た。でも、ドルフィーの真骨頂はこんな音楽ではない。
最後にマヘリア・ジャクソン登場して、目一杯白人でもわかるブラックミュージックを聞かせてあげる。何も分からない白人のお嬢さんは天にでも登る感動を持って幕は閉じる。
そして『エンド・オブ・サマーデイ』
頑張ってお国の為にベトナムへいきましょう♥。ニューポートってカナダだっけ?
バッハはカーネギーホールへ聞きに行きましょうね。
ゼッタイ映画館で観る!と決めていた。
映画館で観る機会を逸し続けていた作品のひとつ。この作品だけは映画館でと決めていたので、ようやく念願叶った。
アーティストの映像だけで綴るのかと思いきや、むしろそれを期待していたものの、オーディエンスがエンジョイしているシーンもパフォーマンスと同じぐらいあるのでは?という構成。そのせいか、中盤までは少しタルい。ただし、見知ったアーティストの動いているシーンを観るたびに、自然と身体が揺れる始め、徐々にテンションが上がってくる。そして、最後の3名のアーティストでグッと盛り上がる。
まずは、チコ・ハミルトン・クインテット。名曲「Blue Sands」。ま、鳥肌よね。会場を沈黙に誘うあのオカルト風味のフルート。ギターを経て、チコハミルトンの鬼気迫るドラムソロ。これはやばかったー。ドラムがメロディにも聞こえてくる瞬間があった。
ラス前は、ルイ・アームストロング。ステージ上でのエンターテイナーぶりは流石の一言で、あの独特の歌声とは、似ても似つかわしくない高音域のトランペットの音色がグイグイ刺さる。
そして、トリはマヘリア。「You make me like a star.」のセリフは心の底から出た言葉のように思う。時折見せるチャーミングな笑顔そして自らのタイミングで打つクラップ。そして、堂々とした佇まいとマイクとの一定の距離を保ちながらも感じる太い声量。痺れる。
作品を通して思うのは、やはりオーディエンスの尺。いつの間にかネガティブではなく、オーディエンスあってのパフォーマンスであることを再認識できる構成に膝を叩く。
そして、カメラアングル。特にステージ袖から観ているような横顔のアップ。これはオーディエンスには決して観ることのできない。喉の動き、口から出る飛沫、唇のカタチ、表情・・・新鮮な情報に溢れている。もう一つはアーティストを見上げるアングル。これぞオーディエンス視点。しかも最前列。更に言うと真正面ではなくて、すこし左右に振ってる感じが尚良し。
映画館で観る場合、私はいつも中間の右あるいは左端が好みだけど、この作品の場合は、いつもよりも2-3列前。そしてセンターで観てほしい。
ジャズ
1958年、Newport Jazz Festival
ルイアームストロングとチャックベリーがとりわけよかった。
マベリアジャクソンはサマーオブソウルとは違っていて、そしてまだ若い。お客さんは8割くらい白人。お金持ちそうな。
こういう舞台に立ってきて、10年後、サマーオブソウルの場はきっと感慨深かっただろう。
赤ちゃんももう今は60代で、この夜の出演者も楽しんでた人たちもあらかたいなくなってしまったんだなと思うとさみしくなった。
ルイアームストロングのロッキングチェアの歌が泣けた。誰も知らないおじいさんの苦しみを、ロッキングチェアだけが知っている。白人たちが知らない苦しみを。
会場の雰囲気や熱気が中心で、演奏している手元などはあまり映らない。もっとバンドメンバーや演奏シーンが見たいなとややフラストレーション。でも、TVも普及前の当時、海外のジャズフェスの雰囲気を味わえる映画は貴重だったんだろうな。
レジェンドと出会える
1958年に開かれたニューポート・ジャズ・フェスティバルの記録映画で、4Kにリマスターされている。
名前しか知らない大物ミュージシャンが続々と登場する。
セロニアス・モンク、チャック・ベリー、ルイ・アームストロング、マヘリア・ジャクソン、アニタ・オデイほか垂涎ものだ。
映像がピカイチ。当時のジャズも。
Jazz と言おうか当時のアメリカの流行音楽が演奏家のみに焦点を当てたのではなく、ロードアイランドのニューポートビーチの美しい映像と雰囲気と融合していい雰囲気を醸し出している。 この1958年のニューポートビーチは知る術もないが、このフェスティバルは現在も続いていて、フォーク・フェスティバルも一緒になっているかと思う。
コマーシャルやファッションの写真家である監督バート・スターンとアラム・アバキアムという人の撮影・編集であるらしく、 ソニー・スティット(Sonny Stitt)の顔やサックスを中心に撮影する方法やモンク(Thelonious Monk )を下から映し出すところなど、大胆でカッコよく、素人の私を喜ばせてくれる。Anita O'Dayという全く知らない歌手だが、この人を含めて観客も伝統的なかっこいい身支度をしている。
チコ・ハミルトンだが名前はよく知っていたが、彼がドラマーだとは知らなかった。こんな有名人でも知らないのだからねええ。 サッチモはやっぱり偉大なエンターテーナーだと思わせるようで、話術もピカイチだ。
Jimmy Giuffre 3: Jimmy Giuffre, Bob Brookmeyer, Jim Hall
Thelonious Monk Trio: Thelonious Monk, Henry Grimes, Roy Haynes
Sonny Stitt and Sal Salvador
Anita O'Day
George Shearing
Dinah Washington
Gerry Mulligan Quartet with Art Farmer
Big Maybelle
Chuck Berry
Chico Hamilton Quintet with Eric Dolphy
Louis Armstrong and his All-Stars: Trummy Young, Danny Barcelona, and Jack Teagarden
Mahalia Jackson
この出演順のクレジットはウィッキーから。
素なのにおしゃれなせかい
imdbでも8をつけていて、日本でもむかしからジャズの好きな人々や、山の手の文化人に賞賛されていた。
わたしは田舎の百姓だが、わかいころは厨二で、スノッブな文化人の影響下にあり、釣られて見たのだろう。
映画は1958年のNewport Jazz Festivalのようすをとらえている。バートスターンは映画人というより写真家で、マリリンモンローや多くのハリウッド有名人の写真で名高い。らしい。
ストーリーもナレーションもなく、恒例らしきジャズフェスティバルを、海辺の街、ロードアイランド州ニューポートの小景をはさみながら映している。
わたしはジャズに詳しくない。Louis Armstrongがわかるていど。だが映画の魅力は発色のいい(まさにVividな)撮影と1958年のひとびとの風俗にある。
ここに映っていて、フェスティバルを見て聴いている観客は、とうぜんながら撮影用に用意したエキストラではなく、市井の一般客にすぎない。
が、かれらの圧倒的なおしゃれさ。被服、帽子、サングラス、表情、色調、動作。なにげなくとらえているはずの小景が、絵になってしまうというすごみ。全シーンが特別に装った50'sの雑誌の切りぬきのよう。
アニタオデイが白いフリルの裾をした、すこしタイトめな、ノースリーブの黒ワンピを着て、白い羽の付いた帽子をかぶって、みょうに外れた調子で歌っている。白手袋、真っ赤な口紅、そばかす、表情豊かに歌うアニタオデイ。単焦点。
撮影をしている人。リズムをとっている人。アイスを食べている人。拍手する人。かれらの笑顔。鷹揚。
たとえ仕込んだとしても、ぜったいに、こんな素敵な絵にはならない。──と思わせる風物で、全編が彩られている。
なにより、じぶんの身なりになんとプライドをもった人々であることだろう。(!)
その古き良き時代に加え、こっち側にいるのが写真家であることがはっきりとわかる充溢した絵が次から次へと展開する。
「被写体をまるごと抱きしめるが、自らは引いて存在を消す」(ドキュメンタリー映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」に出てくる写真家の言葉)
意識させずにとらえられた素の世界。極上の環境ビデオ。ホームパーティで壁に映写しておくと、最高におしゃれです。
こんなアメリカに憧れていた
出演者は言うまでもない巨匠ぞろい。この日ばかりはニューポートの街も来場者で賑わったのだろう。同時にアメリカズカップも開催されてまさに真夏のイベント。今の派手さは無いが、失われた豊さが溢れている。むろん差別もバリバリ有ったろうけど白人も有色人種も共演し、平和に鑑賞している。4Kになり画質は良くなったのだろうけど、カメラアングルと単色の美しいライトがあの時代を見事に映し出してくれた。時代は関係ないよ。またいつか辛くなったら鑑賞しよう
かつて存在した「あの時代」
この映画が、あるいはニューポートがジャズのすべてではないが、スクリーンの向こうから「This is Jazz.」のメッセージが聞こえてくるような、ジャズ・ファンにはたまらない映像である。
歴史に名を遺すような演者たちのパフォーマンスと、それに向き合う聴衆の姿は、もう帰ってくることがない過去の美しい一瞬として、切なさとともに突き刺さってきた。
演者と聴衆を代わる代わる撮っている「だけ」の映画であるはずなのだが、そこに展開される濃密で上質な音楽空間を、時代と空間を越えて共有できることに、無上の喜びを覚える。
また、この時期にロックンロールが誕生し、本作中にも、チャック・ベリーが登場する。
そして、この「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」を扱った映画「上流社会」では、ビング・クロスビーが「Thiat's Jazz」という曲で、サッチモとともに”Rock'n Roll"と歌うのである。
まさにアメリカ音楽文化の最も重要な歴史的瞬間を切り取った映画である。
不覚にも泣いてしまった。
熱かった
ジャズの素養はないのですが、記録映画として鑑賞。完全にドキュメンタリーでは無いような…ジャズファンには物足りないのでしょうが、初心者には観やすい作りでした。
これ、60年に日本公開ですか。当時の日本人はシビれたでしょうね。本当にかっこいい。アメリカンジョークも面白いし。観客のファッションが素敵です。
♪モーミーの木~モーミーの木~…は、クリスマスソングじゃなかったのか・・・
ジャズ好きにはストレスがたまるカメラワーク
1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバルを捉えたドキュメンタリー。期待して観たがジャズに対する愛情が感じられないカメラワークと編集が残念だった。
ジミー・ジュフリーのグループに参加したジム・ホールは演奏後のメンバー紹介で一瞬顔が映ったのみ。モンクは「ブルー・モンク」を弾き始めて30秒足らずで同時開催されていたヨットレースの映像に切り替わった。
まあ、音楽映画としてはストレスがたまりまくるが、レジェンドたちの’58年の姿を拝めただけで良しとしたい。
ベスト・パフォーマンスはアニタ・オデイでしょうか。チャック・ベリーもイカしてました。ルイ・アームストロング、マヘリア・ジャクソンなどは正にワン・アンド・オンリー。
大体の記憶で登場順に、
Jimmy Giuffre (Jim Hall)
Thelonius Monk
Anita O’Day
Sonny Stitt
George Shearing
Dinah Washington
Gerry Mulligan with Art Farmer
Big Maybelle
Chuck Berry
Chico Hamilton
Louis Armstrong
Mahalia Jackson
涼しくなってきたところで鑑賞
こりゃ、なんだか凄い。今はもう亡きミュージシャンたち。そして、クラシックカーに乗ってニューオリンズ・ジャズを演奏するバンド。観客の映像も多かったり、ヨットの映像も夏を感じさせてくれる。また、海岸の公園で遊ぶ子供たちを見ると、これからターミネーターが始まりそうな雰囲気も・・・
ずっとミュージシャンにスポットを当てるのではなく、コンサートで一体化した観客の様子が面白い。音楽、コンサートフィルムというより、芸術作品に近かったと思う。単なるアーカイブじゃないところなんて、市川崑監督の『東京オリンピック』みたいだった。
前半で気に入ったのはアニタ・オデイのボーカル。彼女のCDが欲しくなった。セロニアス・モンクやジョージ・シアリングといったピアニストの指の動きも観たかったのに、カメラの台数も少なかったのだろうか、このあたりは残念なところ。
後半に入ると、チャック・ベリーがまず目立っていた。ダック・ウォークなんてなかなか見る機会もないし、貴重な映像。作品は58年のコンサートだから、55年にマーティ・マクフライにロックンロールを教えてもらってからなんですね~(嘘です)。そして、サッチモ、マヘリア・ジャクソンという素晴らしいボーカルも堪能できました。
4K修復版ということでしたが、映像と音楽が合ってなかったりして、ちょっと不満点もあったけど、映像の観客とともに瞑想しながら観てしまいました。あ、音だけ聴いてた方がいいみたい。さすがにボーカル中心のミュージシャンでは映像と音がぴたり合っていたし、もうニッチもサッチもどうにもブルドッグでした・・・
私達は曲がり角を曲がってしまったのです 猛スピードで新しい時代が追い越していったのです だから今こそ本作を観る時なのです
1958年に開催された第5回ニューポート・ジャズ・フェスティバルの記録したドキュメンタリー
同時開催のヨットレースも併せて少し写されています
しかし本当に写されているものは、もっともっと巨大なものでした
1960年、昭和35年8月日本公開とのことですから、ちょうど60年ぶりのリバイバル上映です
本作は大昔から大変有名な作品であるのに、DVDは廃盤でレンタルもなく、中古品が高額で取引されているのみでした
それが4Kリマスターされて、それ程に古い作品にも関わらず、鮮明な映像と音響で観る事が出来るようになり大感激です
関係者の皆様に感謝したいと思います
ニューポートはニューヨークからボストン方面に300キロほどの港町
東海岸の別荘地としても名高いところ
ちょっと遠い葉山みたいな感じでしょうか
1958年のジャズの位置付け
この頃の日活映画を観ればそれがどのくらい、時代の最先端の音楽であったかがわかると思います
石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」は1957年年末の作品
これをご覧になられたら一発でわかります
ちょっとおめかしをしたお洒落な大人達がクラブで楽しむ音楽です
しかめっ面して薄暗いジャズ喫茶で一心不乱に集中して聴く、そんな小難しいイメージの音楽ではないのです
今のR&Bみたいなお洒落で粋で勢いのある音楽という位置付けかと思います
1958年とは米国にとりどんな時代だったのでしょうか?
朝鮮戦争は1953年に休戦となりました
ベトナムへの軍事介入は1961年になってからのことです
東西冷戦の真っ最中ではありました
1957年のスプートニクショックがあり、宇宙開発競争がはじまりました
でもその実態はミサイルギャップと呼ばれた、核ミサイル戦力の拡充です
とはいえ、この時期は冷戦の雪解けと呼ばれて緊張が弛んでいた頃です
ベルリンの壁ができたベルリン危機は1961年のこと
キューバ危機は1963年です
そして、黒人の公民権運動が大きく盛り上がるのは1960年頃からのことです
ヒッピーの登場は1963年頃からで、麻薬禍もなかった時代でした
つまり1958年の米国は平和だったのです
太平の世を謳歌できた年だったのです
そういう年の独立記念日の前日7月3日から4日間に渡って、第5回目のジャズフェスが開催されたのです
街中浮き立っています
こざっぱりした身なりの良い人々が続々集まって来ています
当時20歳の若者は今は82歳の老人になっています
しかし映像の中の男女は若くお洒落で、現代の若者と何も変わるところがありません
ラジオのインタビューに答える話ぶりは、ついこの間録音されたものみたいです
戦後生まれ、日本なら団塊の世代、米国ではベビーブーマーはまだ幼い子供
序盤で無邪気に遊ぶ子供たちです
米国が一番幸せだった時代がフイルムに焼き付けられています
序盤はフェスが始まる午前のシーンから始まります
身なりの良い老夫婦が、年代ものの車を運転して田舎道をフェスに向かっています
ラジオはフェスで交通状況が悪化しています、皆さん安全運転を心掛けましょうと呼びかけています
老夫婦の車が、直角のカーブをゆっくり曲がっていると、遠くから大きなエンジン音が響いてきたと思ったら、最新型の大型車が猛スピードでカーブをタイヤの音を軋らせて曲がっていきます
そして老夫婦の古い車をかすめるようにして、追い越して去っていきます
遠目ながら老夫婦が怖そうにしているのが分かります
そしてラストシーン
ジャズフェスは終わり、老夫婦の古い車は夕陽に向かって真っ直ぐな田舎道をゆっくりと去っていきます
米国の幸せな時代は曲がり角にさしかかったのです
猛スピードで時代は変わっていく
どのように?
チャックベリーの登場シーンのようにです
ロックンロールのように激しいビートの世の中になって行くのです
世相も、政治も、世界情勢も
そうして、米国の幸せな時代、古き良き米国は夕陽に向かって、ゆっくりと走り去って行くのです
これこそが本作を伝説の名作にしているのだと思います
もちろん伝説の名ジャズプレイヤー達の演奏は素晴らしいものです
特にクライマックスのルイ・アームストロングのパフォーマンスは圧巻です
格の違いが際立っています
漫談師のような抜群のMCも面白く、観衆の心を鷲掴みにして、そのまま演奏でノックアウトしています
そしてクロージングはゴスペルの独唱
マヘリア・ジャクソンはゴスペルの女王です
彼女が歌う「主の祈り」です
私達は、これから米国を襲う事になる数多くの様々な試練を知っています
だから、ジャズフェス最後を締めくくるその曲が、米国に神の加護と慈悲を願う祈りとして聞こえてくるのです
染み入るのです
そして60年後の21世紀の現代
コロナ禍のパンデミック
中国との新冷戦
不安は高まるばかりです
今までの時代はまるで、本作のニューポートのようなものです
私達は曲がり角を曲がってしまったのです
猛スピードで新しい時代が追い越していったのです
だから今こそ本作を観る時なのです
演奏シーンの撮影は、21世紀の私達の目には何も驚きもありません
ごく普通のステージ撮影のように見えます
しかし、これ以前の映画で演奏シーンを写したものにこのような映像はあったでしょうか?
本作のステージ撮影の映像は革新的であったと思います
70年代のフイルムでも、このような映像はあまり見当たらないほどです
今日のライブ映像の始祖は本作だと思います
しびれる
アニタ・オデイがいかしてる。なんか痺れる。アート・ファーマーの目が逝ってる。演奏はクールなのに。マリガンが出たがり過ぎて笑える。スティットはスティットだった。いつ演っても、何処で演ってもスティット。チャック・ベリー?何で?人寄せ?4ビートのシンバルと2ビートのスネアが微妙過ぎて乗れないw
ルイ・アームストロングですよ。ビックリした。ロッキング・チェアーとか、映像と字幕付きで見ると、無茶苦茶染みるやん…
1958年の第5回ニューポート・ジャズ・フェスティバルのドキュメント。
個人的には、モントルーの方が。
レジェンド達が残した盤もモントルーの方が好きかねぇ。
なんでかねぇ。
客層、かねぇ。
あ。
モントルーにはフレディーの像が立ったからか!
自己解決w
贅沢な子守唄
4K、サービスデー、恵比寿ガーデンプレイス。
この上ない贅沢なシチュエーションを得て、
約小一時間のお昼寝タイム。
様々なレジェンド達の演奏、薄明かり、快適な室温。
熟睡。
たまにはこんな鑑賞も、あーるすとろんぐ💪
1958年
アメリカの輝きがある。
観客のほとんどは白人。バンドは混成ではなくどちらか。
チャック・ベリーにはジャズの先を見たが、ゴスペルの主の祈りに聞き入る人の表情から、この国の良くも悪くも強い宗教性を見た。
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