「There is no spoon」マトリックス bionさんの映画レビュー(感想・評価)
There is no spoon
観た回数なんて覚えていないくらい大好きなMatrixがIMAXで鑑賞できて興奮がおさまらない。DVDを買い、Blu-rayを買い、4K+DolbyATOMSのダウンロード版を購入してフォーマットをバージョンアップしてきたが、劇場のIMAXは迫力が全然違う。
この作品は、自分の好きなものが全部つまっているから何回見ても飽きない。攻殻機動隊、ブルースリーテイストのカンフーアクション、不思議の国のアリス、オズの魔法使い、哲学的なセリフ、そして仮想現実のSFワールド。パクリとかオマージュとか批判もあるけど、本家を上回ったらもうその作品のものなんだよね。
好きなシーンだらけなんだけど、特に好きなのが、ネオとトリニティが「Lot of guns」をもってビルに乗り込んで大暴れするシーン。攻撃的なベースのリフとマシンガンの銃撃音がハーモニーとなってアドレナリン全開にしてくれる。銃弾がコンクリートを削り取る演出は、攻殻機動隊のアイデアだが、実写でとんでもないレベルまでスケールアップしてほんとすごい。
Matrixの住人はマシンの奴隷だが、かく言う自分も自己家畜化して社会に隷属しているようなもの。選択しているつもりでが選択させられている可能性は否定できない。Matrixに飼われている人間より幸せなのか自信がない。ひょっとしたらMatrixはバージョンアップするごとに経済格差が縮小してより幸福度が高い世界になっているかもしれない。中国的管理社会に進化してる可能性が高いけどね。
嫌なことがあると、「There is no spoon」とおまじないのように呟いていたことを思い出した。魔法の言葉だから忘れないようにしないと。