マッドマックスのレビュー・感想・評価
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マッドな世界の始まりを見た
予想以上にシンプル。
ただシンプルが故に、伝わってくるものは相当なものがありましたね。
当時のことはよく知りませんが、おそらく相当な低予算のオーストラリア映画だったのでしょう。
しかし少ない予算の中でも、何とかしてやろうと言う気概は随所に感じられましたし、カーアクションの迫力は圧巻の一言。
良くも悪くも今の時代では考えられない撮影シーンの数々でしたね。
噂ではスタントマンで死人も出たんだとか?
そのぐらい痛そう、ありえなさ過ぎてただただビックリ、この映画に懸ける思い、熱さがとにかく半端じゃない作品でした。
この古さが良い意味でたまらないって感じですね。
まあでも全体的に荒削りすぎて、悪い意味でも古さを感じてしまった部分はありましたし、正直これが名作と言われているのか、中盤までは少々疑問に思った部分もありました。
マックスのキャラもまだ定まってない感じでしたしね・・・しかしこの手作り感、手探り感が、終わってみればツボでもあるような不思議な感覚に陥った映画でもありましたね。
それにしても荒廃した社会における敵キャラのイカレっぷりが凄い、マックスとの壮絶なバトル、エグイ復讐劇は見応え十分でした。
メル・ギブソンが若くてイケメンだったのと、マックスのインターセプターV8のカッコ良さも物凄く印象深かったです。
これがあって、伝説の2が作られた訳なんですねぇ。
ミニレビュー
◎
裏切り
多くの方は、次作の'The Road Warrior'を推しますが、僕は本作の方が好みです。近未来(とは言ってもそのような描写は一切ない)の世界観、メル・ギブソンの初々しさ、妻子との幸せな生活…とてもドラマチックな展開が続き、しかしそれらを一気にぶち壊してしまう暴走族たちの存在感がとてつもないです。
この"裏切り"に圧倒されました。そして、ついに'Mad Max'と化したマックスが復讐心に燃え、インターセプターに乗って奴らを一気に駆逐する終盤の興奮は、とても新鮮な体験でした。
前半と後半で作風をガラリと変えてしまうストーリー構成の巧みさ、登場人物やビークルの格好良さを全面に押し出していて、全く飽きさせない作品です。
話題のマッドマックス。展開遅いが、中盤からは楽しめる。マッド感が足...
確かに狂ってたけど
マッドマックス怒りのデスロードを見るために、1から一気見で視聴。
とりあえずオープニングのぶっ壊し具合からこの映画頭おかしいわと思いましたが案の定頭おかしかったです。
アクションとか車でのクラッシュはCGがない分、リアル過ぎて怖いしキャラに対する非情な仕打ちも厳しすぎる。
さらにキャラクターもどこか狂っていてる奴らばかりで、隊長が裸にネクタイで水やりしてたり、同僚のデブはスピード狂な感はあるし、せっかくの正義感溢れる相棒は早々とエグい退場をしてしまうしと、警察側も中々だし、暴走族はチンピラ的なんだけど首領が見せる電波だし、それにつられて周りはやりたい放題と、色々とんがってた。
こんな感じなのに割と、和やかな雰囲気の街並みが多くて、余計に不穏な空気を漂わせてるのは狙ってたのかな?
あとやたら動物のカットを挟んで来るのも気にかかったけどあれも空気感を表してたのかな、確かにフクロウやカラスとか癖のある動物を使ってたし、きっとそうでしょう。
まあ概ね頭おかしくて面白かったけど、如何せん話の筋や編集が大雑把で何箇所か「これは何のためのシーンだ?」と一回考えてしまう所があったのが残念。
でもインターセプターとかグースのバイクとかかっこ良かったのは確かですね。
狂気の原点
こんなもんだっけ?
マックスのマッドが目覚めた時
監督ジョージ・ミラーと主演メル・ギブソンの名を一躍世界に知らしめ、後の作品に多大な影響を与えた、オーストラリア発傑作アクション。1979年のシリーズ第1作目。
「~怒りのデス・ロード」を前に、シリーズを久し振りに見直し。
「~怒りのデス・ロード」は約30年振りの新作だが、自身もシリーズを見るのは気付けば十数年振り。
昔何度か見た事あるが、細かい箇所など結構忘れていた。
第1作目のストーリーは実にシンプル。
近未来。イカれた暴走族に友人と家族を殺された警官マックスの怒りの復讐!
改めて見ると、粗い点やツッコミ所も目立つ。
近未来なのに、近未来感が全く無いのはご愛嬌。(唯一感じられるのはマックスの乗る“V8インターセプター”くらいか)
ストーリーはこぢんまりとしてるし、登場人物も少ない。
低予算とそれ故の苦労は否めないが、払拭する面白さの方が何倍もある。
直接的な描写は多少抑えられているが、各所各所のバイオレンスはインパクトあり。
マックスというキャラを知るに充分だし、何よりカーアクション!
キレは良く、カメラワークもかっこいい。
限られた予算の中でも、いいものを見せよう!…という作り手の意気込みが伝わってくる。
当たり前だけど、メル・ギブソンが若い!
族のリーダー、トーカッター役のヒュー・キース・バーンは怪演。「~怒りのデス・ロード」で別役でシリーズ復帰するそうで、新たな怪演も楽しみ。
マックスのマッドはここから目覚めた!
面白くない…
メル・ギブソン
マックスが結構ヘタレ!というか迂闊じゃね
ファンファンみたいなビジュアルで行動原理不明の悪役親玉トーカッター!
見た目は雑魚キャラなのに、リスペクトされていたナイトライダー!
トーカッターの腹心っぽいのに意外にあっけなく死ぬババ・ザネッティ!
アートスクール出身のパンクバンドぽい風貌でかっこいいジョニー・ザ・ボーイ!
と上記の悪役がかっこよかったのだが、主人公マックスはなんとなくヘタレというか、迂闊!
気をつければ妻や子供を死なせることもなかっただろうし、あんまりMADでもないしで、ツッコミどころが満載。
(一番は妻を殺させる要因でもあると思うばばあなんだが…)
とはいえ、映画に出てくる洋服や荒廃しかけた街並み、ならず者たちの楽しそうな姿を見ているだけでも楽しいし、CGではなくスタントを使ったあのカーチェイスは親指を立てざる得ない!
当時は中学生 1
続編に繋がる元祖・崩壊しつつある無秩序社会
総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 65
近代的産業文明が終わりを迎えて秩序が失われつつある社会ならば、こういうことは起こりうるというのはあながち的外れではないだろう。だから戦争か疫病かそんなことがあればこの荒廃ぶりが現実になるという意味で怖さがあると同時に、その社会がどういうものなのかというのが興味をそそる。車を勝手に改造したりするような警察組織内部の管理の緩さもこういう社会ならではだろう。いかにも低予算なB級映画の雰囲気を漂わせながら、好き勝手をするいかれた暴走族の行動とそれに対峙する警察の描き方に粗削りながら迫力がある。それは傑作の続編ほどのものではないが、本作があるから後に繋がるのだという意味で元祖的な面白さがあった。
最後のほうに出てくるお面をかぶったトラックはひどい。なんであんなものをわざわざ作ったのだろうか。普通のトラックでいいんではないか。
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