マックQ
劇場公開日:1974年6月1日
解説
惨殺された親友の死の真相を究明しようと、警察を辞職し、私立探偵になった男が悪の組織に挑む。製作はジュールス・レヴィとアーサー・ガードナー、ローレンス・ロマン、監督はジョン・スタージェス、脚本はローレンス・ロマン、撮影はハリー・ストラドリング・ジュニア、音楽はエルマー・バーンスタイン、編集はウィリアム・ギクラーが各々担当。出演はジョン・ウェイン、エディ・アルバート、ダイアナ・マルダー、コリーン・デューハースト、クルー・ギャラガー、デイヴィッド・ハドルストン、ジム・ワトキンス、アル・レッティエリなど。
1973年製作/アメリカ
原題または英題:McQ
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1974年6月1日
ストーリー
アメリカの大都会。スゴ腕で鳴らした警部補ロン・マックQ(ジョン・ウェイン)は同職の親友スタン・ボイルがショットガンで惨殺された事件に憤慨し、事件の真相を自分の手で究明しようと、まず悪名高き麻薬王マニー・サンチャゴ(アル・レッティエリ)を痛めつけたが無駄だった。その直後、マックQは警部エド・コスターマン(エディ・アルバート)に呼ばれ、事件から手を引くよう命ぜられた。サンチャゴの勢力が行政面にまで及び、その命令が腐敗しきった警察の上層部からもたらされたことを承知でマックQは辞表を提出すると、自由の身になって友人の葬い合戦に乗り出した。早速、私立探偵の登録を申請したマックQは、捜査に必要な金を調達するために、別れた妻エレシーを訪ねた。彼女は今は金持ちと再婚していたが、マックQとは仲のよい友達づきあいをしていた。暗黒街の事情に詳しいロージーや、死んだボイルといい仲だった。バーのウェイトレス、マイラを訪ねたマックQは、サンチャゴが大仕事のためにガンマンを雇い入れたこと、それは麻薬の強奪らしいこと、その麻薬強奪には警察が陰でからんでいることを知ったためにボイルは消されたらしいことなどを聞き出した。警察の周囲がクサいと睨んだマックQが麻薬課に狙いをつけ探っているとき、3人の男が車で運び出した麻薬をクリーニング屋のトラックに詰め込むのを目撃した。早速尾行を開始したが見事に失敗。このマックQのヘマによって警察の捜査がメチャクチャになってしまったとコスターマンは憤激し、申請中で正式許可のおりていない私立探偵の免許を停止した。そんな2人の口論の仲裁に割り込んできたのが、警察と市会の連絡係をやっているフランクリン・トムスだ。彼は、警察側の極秘情報を外部に流している奴が必ずいるという。マックQは、ボイル夫人ロイス(ダイアナ・マルダー)を訪ねた。連続的に事件がマックQを襲ったのはそれからだった。サンチャゴの倉庫に忍び込んだ彼は袋だたきにあったあげく、ボイルこそ警察の極秘情報を外部に流していた犯人であるというロージーの報告。さらにマイラが何者かに殺され、ほどなく危険はマックQにの身にも及んだ。2台のディーゼル・トラックに追い込まれた彼の車が挟み打ちされ、マックQは病院へかつぎ込まれる始末。しかし、いつまでもベッドで寝そべっているわけにはいかない。マックQがロイスの家に駆けつけたとき、彼女は荷物をまとめて遠くへ出発するところだった。強引に彼女の車の運転席に入り込んだマックQは、ロイスと死んだ夫ボイルこそ悪の張本人であるという彼の推理をぶちまけた。そしてロイスのスーツケースを1つ1つ窓外へ投げ捨てていった。3つ目のケースを投げようとするマックQの手を、ロイスがとめ、中にある2百万ドル相当の麻薬を自分たちのものにしようと持ちかけたが、そんな誘いに乗るマックQではなかった。そのとき、後から追ってきた車から拳銃がつき出た。銃撃戦の末、狙いたがわぬマックQの銃弾に倒れた男は、連絡係のトムスだった。すべては彼とロイスの仕業だったのだ。しかし、息つく間もなく、マックQの前に現われたのはスーツケースの中の麻薬を取り戻そうとするサンチャゴや武装した手下たちだった。再び激しい銃撃戦が展開された末、マックQ1人にすべての敵は倒された。そうして、マックQに対するコスターマンの怒りはとけた。仲直りの乾杯をかわす2人の前に、マックQの刑事バッジが輝いていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・スタージェス
- 脚本
- ローレンス・ロマン
- 製作
- ジュールス・レビ
- アーサー・ガードナー
- ローレンス・ロマン
- 撮影
- ハリー・ストラドリング・Jr.
- 音楽
- エルマー・バーンスタイン
- 編集
- ウィリアム・ジーグラー
- 字幕
- 高瀬鎮夫