マイ・フレンド・フォーエバーのレビュー・感想・評価
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青春時代を思い起こされる
冒頭のシーンからすると、学校でも馴染めていないと思われるエリック。そしてエイズに罹患したため、周囲の人と交流を持てないでいるデクスター。2人とも同世代の多数派とは異なるタイプのため孤独を抱えている。だからこそ周囲の人間には無い魅力があるのだろう。2人が出会うと強い友情で結ばれる理由がここにある。
ストーリーは、浮き輪で川を下ろうとするとか、少ない資金で船に同乗させてもらうところなどが、何とも少年らしい若々しさを感じさせる。それらが、太陽に照らされ輝く水面や、夏特有の香りが漂ってきそうな草木、夜に見える満天の星空などの映像美と合わさって、青春時代を思い起こされるのが良い。
終盤デクスターの母親がエリックの母親に詰め寄るシーンは、デクスターを親友として接していたエリックのことを、自分の息子のように大切にしているのが感じられたのが感動的だった。
亡くなった少年が心の中で生き続ける作品
孤立していた少年、エリックと
HIVに感染していたデクスターの2人の友情の
ストーリーでした。
2人の少年が純粋な気持ちで向き合い、
次第に打ち解ける過程が、川の流れのように
淡く描かれていました。
2人がミシシッピに向かった航海した旅は
エリックにとって、生涯忘れられない
想い出になったと思いました。
エリックの母親はHIV患者に差別的な
見方をしていたけれど
デクスターの母親が、2人が固い友情で
結ばれていたことを教えてくれました。
永遠の旅立ちを見送ったエリック。
川面に浮かんだ靴、エリックの瞳に
短い生涯を懸命に生きたデクスターが
映り込んでいるように思いました。
大人目線で観ると
期待したものの、個人的にはダメだった…
エリックの子供とはいえ、あまりの無責任行動に全く共感や感情移入は出来ず、ラストの感動シーンが台無し…
ただ、驚きはエリック役のブラッド・レンフロは25歳で薬物中毒で急死、デクスター役はなんと『ボヘミアン・ラプソディー』でジョン・ディーコンを演じたジョゼフ・マゼロだった事だった。
【”僕の臨家に越して来た少年はHIVに感染していたんだ。けれど、僕らはいつの間にか友人になり、HIVの特効薬が出来た事を知って一緒に特効薬を求めてニューオーリンズへ旅に出たんだ。けれど・・。”】
■現題は、”The Cure"である。断然、邦題よりも優っている・・。
やや暴力的な母親と2人で暮らしている少年・エリックは、隣家に越してきたHIVに感染している少年・デクスターと仲良くなる。
ある日、2人はエイズ治療薬の開発のニュースを知る。
エリックはデクスターを誘い、自家製のイカダでミシシッピー川を下る旅に出発するが…。
◆感想
・悲劇的な結末ではあるが、それまで孤独感を抱えつつ生きていた少年エリックと、デクスターの旅を続ける中での深まっていく交流と、友情の深まりが心に響くヒューマンドラマである。
・取分け、旅の中で病に倒れたデクスターが”死んだふり”をして病院関係者を驚かすシーンの後に、いつものようにエリックが、驚かせようと医者を呼びに行った際に,デクスターが息を引き取っていたシーンと、デクスターの母親が気丈に振舞いつつも、エリックを連れて家に帰る途中の車中のシーンは、印象的である。
・原題通り、デクスターは身体は斃れても、彼の心は、エリックや自分の母の心を救済したのである。あの、天真爛漫な笑顔と共に・・。
<一番驚いたのは、エリックを演じたブラッド・レンフロが将来を期待されつつ、僅か25歳でオーヴァー・ドーズにより早逝していた事実を知ったことである。
この作品に出演した事で、命の大切さを学んでいた筈なのに・・。
リヴァーフェニックスの速すぎる死を思い出してしまった。
当時の、アメリカは映画界はドラッグが蔓延していたのだろうか・・。
今作でのエリックの演技が印象的だった事もあり、非常に残念である。
<だが、今作は人間の命の大切さを見事に描いた作品であった事は、記載しておきたい。>
思いとは真逆に自分の体はただ死へと向かっていく。 まじかで友達の死...
思いとは真逆に自分の体はただ死へと向かっていく。
まじかで友達の死に対面する。
最後にデクスターのお母さんがエリックの母親に息子の死と、虐待のことを言うシーン。
エリックはどんな感じでまた学校行くのかな?ずっとあの場所に住むのかな。
エリック役の俳優さん、ブロットレンフローがもう亡くなってるって聞いて驚いた
続きを考えたくなる映画
とてもいい映画。エリックいいやつ。きっとエリックはあのあともデクスターの母親のところに通うのだと思う。成長して今よりもう少し生意気になってもデクスターの母親のところには通うのだと思う。エリックは成長してガールフレンドができたこと、結婚しようと思っている相手がいること、子供ができたこともすべてをデクスターの母親に話すのだと思う。デクスターの母親はエリックの子供に「おばさん」と呼ばれて親しまれるのだと思う。そしてエリックの母親はあのあとも何も変わらないのだと思う。ある種の大人は自分の間違いに気が付かないものだから(もしくは気づいても行動は変えられない)。
それと、エリックはデクスターとの思い出は誰にも話さないのだと思う。ガールフレンドができても、嫁さんができても、子供ができても、誰にも話さないと思う。誰にも何も言われたくないことは誰にも話すべきでない。
そしていつか、デクスターの母親が亡くなった時に初めて、エリックはデクスターとの思い出を一番大切な誰かに話すのだと思う。
あと、エリック役の子役を見て、なんとなくベン・アフレックが子どものときはこんな感じだったのかな、いや違うな、ベン・アフレックはもっとごついな、って思った。
人生は出会いだね。
母親は、シングルでひとりぼっちのエリック
まだまだHIVがホモでなると思われていた時代。
隣に引越してきたHIVのデクスタ
2人は、親友になった。
僕が必ず治す方法を見つけるよって!
原題は、cureだね。
河をくだったり、本物の女をみたり
かけがえのない時を過ごした。
臭いコンバースは、要らんけどな!笑笑
びっくりするほど評価の分かれない作品
どんな映画でもいいと言う人もいればくだらないと言う人もいる。泣けると言う人がいれば、どこで泣くんだ?って言う人もいる。
これは、見た者ほとんどが 良い映画だと言う稀有な良作なのである。
映画館で見た時、エンドロールが終わるまでに泣き止むことが出来るだろうかと思った。斜め前の一人で見てたいい年したおっさんも声を上げて泣いていた。
我が家にはこのVHSのアメリカ版があるほど。
字幕もなく 題名は 邦題と違って「The cure」治療法。
もう 見るための機械すら ないけれど。
直撃を回避せな
昔見たみたい。全く覚えてなかったが、こんなもん直撃弾食らったら泣くだろ!と言う展開。なのでひたすら演技を見るようにしてたw
ストーリー的には急接近の動機とこれまた急速に育まれた友情が若干分かりづらいのと、冒険に出たことによって死期が早まってしまっていることによる呵責のセリフがイマイチだったことが気になった。
ちなみにこの頃はエイズへの偏見が社会問題になってたのかな?あんまり情勢を覚えていないが…
映画を好きになったきっかけ
この映画は、高校2年の時に上映されていました。
親子の本物の温かい愛情、親友の絆、偏見の無い無垢な関係を目の当たりにし、映画の素晴らしさを知った作品です。
是非、色々な方に観てほしいですね!
AIDSへの理解を深める
タイトルは『The Cure』で治療とか治癒とかを指している。
難病であるAIDSを治癒させようと頑張るこどもの友情が熱い。
エリックの母親が酷いので対比するデクスターの母親が過剰に評価が上がってしまう。
エリックの母親は子育てする親としてはクズの部類だが、息子の友達がAIDS患者と知ればあそこまでの拒否感はなくとも多少距離を置くのは否めない。
1997年頃は不治の病で発症すれば助からないウィルス感染症であったが、医学の進歩は確実に進み、ウィルス増加を抑える方法も出てきたらしい。
当時は無料の血液検査を勧めるCMがながれて、検査する人が増えたが喉元過ぎれば熱さ忘れる。
今は「身に覚えのある」人が検査にいく程度であるから。
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