劇場公開日 1995年8月12日

「【”僕の臨家に越して来た少年はHIVに感染していたんだ。けれど、僕らはいつの間にか友人になり、HIVの特効薬が出来た事を知って一緒に特効薬を求めてニューオーリンズへ旅に出たんだ。けれど・・。”】」マイ・フレンド・フォーエバー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”僕の臨家に越して来た少年はHIVに感染していたんだ。けれど、僕らはいつの間にか友人になり、HIVの特効薬が出来た事を知って一緒に特効薬を求めてニューオーリンズへ旅に出たんだ。けれど・・。”】

2022年5月31日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■現代は、”The Cure"である。断然、邦題よりも優っている・・。
 やや暴力的な母親と2人で暮らしている少年・エリックは、隣家に越してきたHIVに感染している少年・デクスターと仲良くなる。
 ある日、2人はエイズ治療薬の開発のニュースを知る。
 エリックはデクスターを誘い、自家製のイカダでミシシッピー川を下る旅に出発するが…。

◆感想

 ・悲劇的な結末ではあるが、それまで孤独感を抱えつつ生きていた少年エリックと、デクスターの旅を続ける中での深まっていく交流と、友情の深まりが心に響くヒューマンドラマである。

 ・取分け、旅の中で病に倒れたデクスターが”死んだふり”をして病院関係者を驚かすシーンの後に、いつものようにエリックが、驚かせようと医者を呼びに行った際に,デクスターが息を引き取っていたシーンと、デクスターの母親が気丈に振舞いつつも、エリックを連れて家に帰る途中の車中のシーンは、印象的である。

 ・原題通り、デクスターは身体は斃れても、彼の心は、エリックや自分の母の心を救済したのである。あの、天真爛漫な笑顔と共に・・。

<一番驚いたのは、エリックを演じたブラッド・レンフロが将来を期待されつつ、僅か25歳でオーヴァー・ドーズにより早逝していた事実を知ったことである。
 この作品に出演した事で、命の大切さを学んでいた筈なのに・・。

 リヴァーフェニックスの速すぎる死を思い出してしまった。
 当時の、アメリカは映画界はドラッグが蔓延していたのだろうか・・。
 今作でのエリックの演技が印象的だった事もあり、非常に残念である。

 だが、今作は人間の命の大切さを見事に描いた作品であった事は、記載しておきたい。>

NOBU