ホワイト・ファングのレビュー・感想・評価
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ジャックロンドンの原作から遠く離れないこの時代の描き方
素晴らしかった、
ハリソンフォードの「野性の呼び声」からの流れで見たが、やはりこの1992のリアルに撮られた犬の表情や動きはグッと伝わってくる。
今の時代のツイストされたストーリーではなく若い頃に観た素直な物語。
100年以上前のジャックロンドンの設定は生かしてあるがジャックコンロイの青年から大人へなろうとする時間をホワイトファングと並べたところもイイ。
幼いホワイトファング(オオカミと犬の混血)と、亡き父の跡を追ってアラスカの奥地まで来たジャックコンロイ(イーサンホーク)の心通わせていく物語、その美しいアラスカの風景のよりなにより若く美しいイーサンホークとかわいらしさから逞しさへと移り変わるホワイトファングの演技だけでもホッとする。
自然への畏怖と生命への慈しみ
若きイーサン・フォーク主演の子供向けだが、19世紀末のアラスカが舞台のゴールドラッシュ時代の人間と狼の触れ合いを描いた心優しい映画。熊に襲われるフォークを助けるシーンの動物たちの演技が素晴らしく、迫力ある映像に仕上がっている。主人公ジャックと狼の結び付きを観て、自然へ対する畏敬と生命に対する慈しみを素直に感じることが出来る。
【若きイーサン・ホークの美青年の佇まいに魅入られる。ジャック・ロンドンの「白い牙」を基に映画化した作品。原作と映画の違いも堪能したい。】
イーサン・ホーク、当時22歳。
故、リヴァー・フェニックスと並ぶハリウッド人気若手スターと呼ばれていたなあ。本当に美青年である。
(が、観ているこちらも、同じくらい若くて知的な美青年だったので、当時は余り気付かず・・。すいません・・。)
今作が、原作から大きく変更されている部分は、イーサン・ホーク演じるジャック・コンロイの存在である。(観賞中は、コンロイ=ジャック・ロンドンじゃないか・・と思ったものである。)
コンロイは母と死別し、父の手紙に書いてある鉱山に金を求めてやってくる若者だし、子犬のホワイト・ファングも母犬と死別したばかり。
この映画はホワイト・ファングが傷つきながらも、逞しく成長していく姿と、ジャック・コンロイの成長も描いている二重のビルドゥングス・ロマンにもなっている。
<ジャック・ロンドンの「白い牙」のラストと今作「ホワイト・ファング」のラストとどちらに軍配を上げるかは人によって違うかなあ、と思った作品>
<1992年8月(日にちは失念) 劇場にて鑑賞>
犬と狼
解説がないと犬と狼の違いがわからない。しかも狼と犬の混血・・・って、さっぱりわからないじゃないですか。わかるのはイーサン・ホークが若い!ということだけ。そして犬に負ける狼・・・こんなに弱くていいのか?
ゴールドラッシュの時代の成功物語ですから、そんなに面白くないです。でも犬好きの方は必見です。熊がリアルだったなぁ。
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