ホワイト・ファング

劇場公開日:

解説

アラスカの大自然を舞台に、少年とホワイト・ドッグの交流を描いたジャック・ロンドンの同名小説の映画化。監督は「ナビゲイター」のランダル・クレイザー、製作は「ブルースが聞こえる」のメアリーケイ・パウエル、エグゼクティヴ・プロデューサーはマイク・ロベルとアンドリュー・バーグマン、脚本はジーン・ローゼンバーグ、ニック・ティール、デイヴィッド・ファロンの共同、撮影は「眺めのいい部屋」のトニー・ピアース・ロバーツ、音楽は「ベルーシ=ブルースの消えた夜」のバジル・ポールドゥリスが担当。

1991年製作/アメリカ
原題または英題:White Fang
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1992年8月29日

ストーリー

母と死別したジャック(イーサン・ホーク)は父親を訪ねてゴールド・ラッシュにわくアラスカにやって来る。唯一の頼りである父の友人アレキサンダー(クラウス・マリア・ブランダウアー)について犬ゾリで旅する途中、彼らは狼の群れに襲われる。その中の一頭、狼と犬の血が流れるホワイト・ドッグを撃ち殺すが、ホワイト・ドッグには一匹の子供がいた。数週間後、父のいる鉱山までアレキサンダーに案内してもらうことになったジャックは、立ち寄ったインディアンの村でアイア・タックと名づけられてインディアンに育てられていたホワイト・ドッグの子供と再会する。翌日、ヒグマに襲われかけたところをアイア・タックに救われ、ジャックとアイア・タックの間には信頼関係のようなものが生まれた。父の鉱山に着いた時、父が一年前に亡くなっていたことを告げられ、ショックを受けるジャックに、アレキサンダーは金鉱の探し方を教えてやることにする。その頃、アイア・タックは町の悪党ビューティ(ジェームズ・レマー)に連れ去られ、金儲けのため闘犬として利用されていた。ジャックがちょうど町に来た際、闘いに傷つき瀕死のアイア・タックを見つけて連れ帰る。献身的な看病の末、アイア・タックも人間への信頼を取り戻していった。ある日ジャックとアレキサンダーは金の鉱脈を発見。しかし喜びも束の間、妬んだビューティたちが彼らの小屋に火を放つ。逃げ場を失い、絶体絶命の彼らをアイア・タックが救うのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0ジャックロンドンの原作から遠く離れないこの時代の描き方

2022年1月28日
iPhoneアプリから投稿

素晴らしかった、
ハリソンフォードの「野性の呼び声」からの流れで見たが、やはりこの1992のリアルに撮られた犬の表情や動きはグッと伝わってくる。
今の時代のツイストされたストーリーではなく若い頃に観た素直な物語。
100年以上前のジャックロンドンの設定は生かしてあるがジャックコンロイの青年から大人へなろうとする時間をホワイトファングと並べたところもイイ。
幼いホワイトファング(オオカミと犬の混血)と、亡き父の跡を追ってアラスカの奥地まで来たジャックコンロイ(イーサンホーク)の心通わせていく物語、その美しいアラスカの風景のよりなにより若く美しいイーサンホークとかわいらしさから逞しさへと移り変わるホワイトファングの演技だけでもホッとする。

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yep11016

3.0自然への畏怖と生命への慈しみ

2020年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

若きイーサン・フォーク主演の子供向けだが、19世紀末のアラスカが舞台のゴールドラッシュ時代の人間と狼の触れ合いを描いた心優しい映画。熊に襲われるフォークを助けるシーンの動物たちの演技が素晴らしく、迫力ある映像に仕上がっている。主人公ジャックと狼の結び付きを観て、自然へ対する畏敬と生命に対する慈しみを素直に感じることが出来る。

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Gustav

4.5【若きイーサン・ホークの美青年の佇まいに魅入られる。ジャック・ロンドンの「白い牙」を基に映画化した作品。原作と映画の違いも堪能したい。】

2020年1月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

 イーサン・ホーク、当時22歳。

 故、リヴァー・フェニックスと並ぶハリウッド人気若手スターと呼ばれていたなあ。本当に美青年である。
(が、観ているこちらも、同じくらい若くて知的な美青年だったので、当時は余り気付かず・・。すいません・・。)

 今作が、原作から大きく変更されている部分は、イーサン・ホーク演じるジャック・コンロイの存在である。(観賞中は、コンロイ=ジャック・ロンドンじゃないか・・と思ったものである。)

 コンロイは母と死別し、父の手紙に書いてある鉱山に金を求めてやってくる若者だし、子犬のホワイト・ファングも母犬と死別したばかり。

 この映画はホワイト・ファングが傷つきながらも、逞しく成長していく姿と、ジャック・コンロイの成長も描いている二重のビルドゥングス・ロマンにもなっている。

<ジャック・ロンドンの「白い牙」のラストと今作「ホワイト・ファング」のラストとどちらに軍配を上げるかは人によって違うかなあ、と思った作品>

<1992年8月(日にちは失念) 劇場にて鑑賞>

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NOBU

3.0犬と狼

2018年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 解説がないと犬と狼の違いがわからない。しかも狼と犬の混血・・・って、さっぱりわからないじゃないですか。わかるのはイーサン・ホークが若い!ということだけ。そして犬に負ける狼・・・こんなに弱くていいのか?

 ゴールドラッシュの時代の成功物語ですから、そんなに面白くないです。でも犬好きの方は必見です。熊がリアルだったなぁ。

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kossy