ホワイトナイツ 白夜のレビュー・感想・評価
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Say You, Say Me を満喫
正直、踊りには興味ないけど、ライオネル・リッチー / Say You, Say Me から来ました。
前半の飛行機事故~連れ去られるまでの流れはスリルあって引き込まれた。
しかし、よりによって退屈に見ていた「興味ない踊りのシーン」の中に、鍵となる行動があって見過ごしそうになった。一部を言ってしまうと、主人公が状況を打破しようと窓から抜け手紙を渡そうとした部分なんか「まだ踊ってるの?」と軽視してしまいました。。
厳しいKGBの監視に嫌気がした二人に徐々に友情が生まれていくシーンでも踊りが入る。
ミュージカルではないんだけど二人の俳優から「当たり前の役でしょ」と自分に突っ込みを入れながら鑑賞していた。どうしても80年代ということで、亡命というテーマがあるのに「フットルース」や「フラッシュダンス」等と似たノリに感じてしまう部分もある。
後半になると、再びスリルあるシーンが街の美しい情景を挟みながら続くので、私的には踊りが多い中盤が最も退屈でしたけど、トータル的には情のあるいい映画でした。ひたむきに思えたグレゴリー・ハインズの演技、そしてKGB役の人、ニヒルで鋭い役が似合っていた。
個人的に思った。エンディングで流れたSay You, Say Meも、よく考えると途中いきなりダンサブルになる。映画と同じように踊ってるシーンだからって疎かにしちゃいかんぞ!いいフックがあって楽しめただろ?--- 反省。
こうなるとサントラも聴きたくなりますね。
冷戦時代の傑作
のっけから見事なバレエを見せてもらった。ミハイルバルシニコフ扮するかつてアメリカに亡命したソ連のバレエダンサーニコライロドチェンコは、飛行機事故でソ連の基地に緊急不時着し見つかってしまった。そして何とグレゴリーハインズ扮するアメリカからソ連に亡命したタップダンサーレイモンドグリーンウッドがニコライの監視役になった。
ラーゲリより愛を込めてでも思ったが、やはりソ連は恐い国だ。ヘレンミレン扮するニコライのかつての恋人ガリナイワノワまでニコライを落とす武器に使った。いざとなると殺しかねない。
バレエダンサーとタップダンサーの対比は面白かったね。冷戦時代の傑作と言えよう。
ロシアはこの時代のソ連に戻ってしまったか…
ロシアのウクライナ侵攻の現状においては
興味深い作品となった。
先ずは冒頭のバリシニコフの
見事なダンスに心を奪われ、
ダンスに門外漢の私でも、
ハインズのタップと共に魅了される。
しかし、皮肉にもこのダンスシーンが
この作品の欠点にもなってしまった印象だ。
ストーリー展開上は
冗長な構成要素になってしまい、
ラストの脱出シーンの
リアリティを欠いた描写にも
繋がってしまったように思える。
私的には、脱出のアクション面では無く、
例えば、観客披露の最中に乗じて行った
「サウンド・オブ・ミュージック」の
脱出劇のような、
三人の心理面を中心に描いていたら
感動も高まったような気がする。
そして、この作品には、東側の自由の欠如
等、西側のプロパガンダ的要素が
色濃く感じられる。
そもそもが旧ソ連での物語なので、
KGB大佐の暗躍等が描かれるが、それが
現在のロシアをも想起させてしまう。
ロシアは1991年に民主主義を獲得した国の
はずなのだが、まるでこの映画のソ連と
重なって見えてしまい、
ウクライナ侵攻でロシアの自由の欠如を
露見してしまった観点で、
この作品が現代にも意味を持つように
なってしまったのは
プーチンの誤算の一つだったかも知れない。
ダンスやタップダンスを見せてほしかった。
ソ連の全体主義の怖さを描いているのだろうが、そもそものテーマではないので、中途半端な内容だと思う。それよりも、もっともっと、ダンスやタップダンスを見せてほしかった。
ソ連でなくとも、全体主義の流れが、今のロシアにもある。それは、今回のウクライナの件で証明されてしまった。残念ながら。
アメリカに亡命したソ連の天才ダンサーと、ソ連に亡命したタップダンス...
アメリカに亡命したソ連の天才ダンサーと、ソ連に亡命したタップダンスが得意の
黒人アメリカ兵が、力を合わせ、KGBから撹乱し、アメリカ領事館に駆け込む物語。
ニコライとダーニャを逃すために、犠牲になろうとしたレイモンド、
暗殺も覚悟していたが、最後はアメリカ側に救出される。
ニコライとレイモンドは、徐々に相互理解し、友情で結ばれる。
展開にドキドキし、観て損はない映画。
ダンスシーンも良いですが、二人の友情にも刮目
東西冷戦時。ソ連から脱出を図るバレエダンサーが、ソ連在中の黒人タップダンサーと交流する物語。
ソ連から脱出を図るサスペンス、友情、そして音楽とダンス。異なる要素を上手にまとめ上げた秀作です。
中盤までのダンスシーンの迫力、黒人ダンサーの哀しみ。そして後半のスリリングな展開。
共産党全盛時のソ連の異様さ、70年代のアメリカの人種差別等の時代背景も活写していて、物語に厚みを加えます。
派手なアクションがあるわけでもありませんし、大向こう受けする作品ではないと思いますが、一見の価値がある作品だと思います。
ダンスシーンが最高
冒頭のバレエ劇による男女の絡み。素晴らしかったけど、首吊り自殺をするシーンで終わりなんて、今後起きる事件を予感させるような演出だったのか・・・
ベトナム戦争に反対してアメリカを離れた黒人青年レイモンドがなかなかいい感じでしたけど、結局はどういう思いでニコライを見てたのか、俳優だけに裏がありそうでよくわからなかった。
ストーリーよりはダンスシーンが見事。ドラマ部分は無駄だとも思えるくらい。ライオネル・リッチーの「セイ・ユー・セイ・ミー」は大ヒットしたけど、映画に合ってたんだろうか・・・
よかった! 2人のダンスのシーンは必見 それだけでなく、2人の複雑...
よかった!
2人のダンスのシーンは必見
それだけでなく、2人の複雑な経歴や政治的ニュアンスを多く含む内容
ロシア人のアメリカ国民とアメリカ人のロシア国民と言う、あべこべな2人と言う設定がすんばらしいですね。
国や肌は関係なく、思いやり、こそ最上で最愛なる物ですな
どうしても捨てられない映画
どちらかと言うとこの手の映画は苦手です。しかも80年代テイスト炸裂なMTV仕様のカット割とテンポ。そこへミハイル・バリシニコフとグレゴリーハインズがうまくハマってます。今見ても世の中変わったので若い人には理解出来ない映画かもしれません。
亡命したロシアのバレエダンサーの話です。
世界的に有名な彼がワールドツアーの最後を飾る日本へ行く途中に飛行機が事故ってロシアに不時着して....
逃げてきた国に不本意に戻る辛さ....
これと同様(ではないけど、感覚が)の映画でベトナム帰還兵が再度ベトナムへ行く「地獄の7人」て映画もありました。
流麗なダンスシーンと対象的なギリギリの逃亡シーンや飛行機の不時着シーン等見どころはあります。
でも、なぜか正直に「好き」と言えない。でも、捨てられず今も機会があると見てしまう。なにせ公開当時銀座のロードショー館でリアルに観たくらいです。
あの時買ったパンフレットの裏表紙にバレリーナの格好をしてスクーターに腰掛けてる女の子の写真があったけど、そんなシーンなかったよなぁ…
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