「けっこう楽しい」ボルサリーノ 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
けっこう楽しい
クリックして本文を読む
物語としては二人のチンピラが親分に上り詰めていく『スカーフェイス』のようだ。アラン・ドロンがちょっと年をくって崩れた感じになっていてそこがまた猛烈にかっこいい。よく手のひらをかざしていて、手相がますかけ線だ。
魚市場をつぶすために腐った魚を並べて騒ぎ立てる場面は、魚市場の人たちが気の毒で見てられない。
ヒロインのローラが出世した二人とセレブのような暮らしをしているのかと思ったら、彼女は彼らの経済に依存していないようだ。どうやって暮らしていたのだろう。彼らが貧しかった時に狭い部屋で暮らしている時こそが一番楽しそうだった。
コメントする