「また、凄い映画を観た。」炎628 ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
また、凄い映画を観た。
第2次大戦を背景にドイツ軍、田舎の少年、パルチザン、白ロシアのハトィニ村の人々の悲惨な運命と戦争中の人間の残虐性を描く1985年ロシアの問題作。
――――――――――――――――――――――――
第2次世界大戦中、当時ドイツ占領下のベラルーシの村からパルチザン部隊に加わったひとりの少年が目にした戦場の地獄。旧ソ連が生んだ鮮烈この上ない戦争映画の傑作。
ロシアから撤退するナチスの手によって焼き払われた628もの村と人々。その史実を描いたエレム・クリモフ渾身の大作でモスクワ映画祭作品賞を受賞。
パルチザン部隊に加わった少年と、途中加わる少女の物語が大量虐殺の背後で描かれるが、142分のほとんど全てが少年フリョーラが目撃した物を観客も見せられる。
――――――――――――――――――――――――
BDを購入してたが未鑑賞のままだった。何時でも観れる安心 と、辛いテーマのせいだ。(言い訳だ)
福岡市総合図書館の「シネラ」で35mmフィルム上映されるので500円(大人料金)で鑑賞。
2025年8月16日『炎628』Come and See
福岡市総合図書館収蔵作品
1985年/ロシア/カラー/4対3/142分/日本語字幕付き/35ミリフィルム上映
※白ロシア:現在のベラルーシの旧称、ロシア語の「ベロルシア」の「ベロ」が「白」を意味する。
※パルチザン:正規軍ではない武装組織で、第二次大戦中にはナチスドイツやファシズム政権に対する抵抗運動で、多くのパルチザンが活躍。語源はフランス語のPartisan(党派に属する者)。
コメントする